国際経営論Ⅱ
担当者瀬藤 芳哉教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [国際経済学科]
科目ナンバリングMAN-302

授業の概要(ねらい)

 グローバル化の中で企業の海外直接投資、グローバルな販売、生産、研究開発等が重要になっている。こうしたグローバルな展開は、先進国の大企業だけでなく中小企業の課題でもある。また新興国の活躍も目立つ。特に日本企業にとっては国内市場の縮小に伴い国際展開は必須である。こうした環境下で積極的に海外に展開し収益を拡大している企業は多いが、他方、企業は様々な課題に直面し新たな対応を迫られている。マクロ的には欧米でのグローバル化反対の動き、米国と中国の対立、さらにコロナ禍等がグローバルなビジネス環境に大きな変化をもたらし、企業戦略の手直しが必要になっている。
 前期(I)では国際ビジネスを取り巻く環境、多国籍企業の歴史、グローバル化の進展等を中心に取り上げた。後期(II)は多国籍企業の活動を具体的に取り上げる。外国市場参入、M&A、マーケティング、戦略、組織、生産、研究開発、等を取り上げる。講師の実務経験(国際金融、メーカー等)を踏まえ、具体事例を紹介して分かりやすい授業を目指す。
 なお、受講者の希望や授業の進捗度合い等を踏まえ、内容や日程に変更を加えることがあります。

授業の到達目標

・多国籍企業のグローバルな事業の現状、具体的な活動内容を理解する。国際ビジネスの基礎を身に付ける。

成績評価の方法および基準

・期末試験40%、中間試験および課題レポート50%、授業への参加度10%、受講態度(私語の有無、他)も重視します。
・6回以上欠席した場合は成績評価の対象外になり、単位取得は認められません。
・なおコロナ対策等で対面授業が出来ない場合は、原則としてLMSを通じ授業毎に課題レポートの提出を求め、提出がない場合は欠席とみなします。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『はじめて学ぶ人のためのグローバル・ビジネス(第3版)』梶浦雅己編著文眞堂
参考文献本田宗一郎 夢を力に本田宗一郎日経ビジネス人文庫
参考文献MADE IN JAPAN(メイド・イン・ジャパン)―わが体験的国際戦略盛田昭夫朝日文庫
参考文献ハゲタカ 真山仁講談社文庫

準備学修の内容

・教科書の予習。参考文献のビジネス書等を読む。
・企業の海外活動や多国籍企業の具体事例に触れるため、日経新聞を読む。その他インターネット等で具体的な事例に触れる。

その他履修上の注意事項

・受講態度(私語等を含む)に問題ある場合は厳格に対応します。
・第4回はLMSによるオンライン授業を予定(仮)しています。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス 外国市場参入(輸出、フランチャイズ、ソニー、他)
第2回外国市場参入(マーケティング、他)
第3回外国市場参入(OEM、EMS、半導体)
第4回ボーングローバル企業、日本の電機産業(LMSによるオンライン授業 仮予定)
第5回M&A(概観)
第6回M&A(事例)
第7回M&A(事例)、戦略提携(概観)
第8回中間まとめ
第9回戦略提携(標準化、理論)、R&D:技術・製品開発
第10回国際マーケティング戦略 事例:キッコーマン(予定)
第11回国際マーケティング計画
第12回国際経営戦略
第13回国際経営組織
第14回人的資源管理 
第15回まとめ