日本史特殊講義1A-Ⅱ
担当者相澤  央教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [史学科]
科目ナンバリングJPH-202

授業の概要(ねらい)

 古代律令国家による情報伝達・交通制度について論じます。情報の伝達、そしてそれを支える交通制度は、国家の支配を実現するために必要不可欠なものです。日本古代の律令国家も、それぞれの目的に応じた交通制度を設けて運営していました。本講義では、日本古代の情報伝達と交通制度について、文献史料だけではなく考古資料も活用して具体的に論じます。

授業の到達目標

①日本古代の情報伝達と交通制度の特徴について理解する。
②授業の中で特に興味を持ったテーマについて、参考文献を読むなどして理解を深め、自分なりの考えを持ち、レポートにまとめる。

成績評価の方法および基準

 各回の授業内容についての感想と質問(30%)と、秋期授業終了時に提出する4,000字程度のレポート(70%)で評価します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献日本古代の交通と社会舘野和己塙書房
参考文献日本の古代道路を探す中村太一平凡社新書
参考文献古代駅伝制度の研究永田英明吉川弘文館

準備学修の内容

 復習をしっかり行い、関心をもって授業に臨んでください。また、授業で紹介した参考文献を読み、自分なりの考えを持てるように学習してください。

その他履修上の注意事項

 毎回、授業内容についての感想・質問を提出してもらいます。なお、7の授業計画は進行状況等により変更することがあります。

授業内容

授業内容
第1回授業の内容、進め方などについてのガイダンス
第2回古代の交通制度概論
第3回律令国家の本貫地主義と人々の交通
第4回文献史料からみた古代駅家の成立
第5回駅戸の編成
第6回駅制の運用実態と展開
第7回古代駅制の解体
第8回出土文字資料からみた駅家
第9回律令国家の交通政策と橋
第10回過所制度と過所木簡
第11回古代の津(港)
第12回日本馬のルーツと特徴(オンライン授業)
第13回末端における情報伝達
第14回古代武蔵国の駅路と駅家
第15回古代坂東の水上交通