日本史特殊講義8A-Ⅱ
担当者髙杉 洋平教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [史学科]
科目ナンバリングJPH-216

授業の概要(ねらい)

本講義では陸軍派閥抗争を取り上げます。帝国陸軍の歴史は派閥抗争の歴史です。有名な皇道派・統制派の抗争を初め、様々な派閥抗争が繰り広げられてきました。そして派閥抗争というものは陸軍に独特なものではなく、程度の差こそあれ、我々のありとあらゆる社会生活につきまとう問題でもあります。政界にも会社にも、学級にも友人関係にも派閥はあります。であるならば、陸軍の派閥抗争史について勉強することは、単に陸軍のことを知ることに止まらず、我々の実生活にも何らかの示唆を与えるものとなるでしょう。
学生には単に教員の話を漫然と聞くだけではなく、歴史事象の因果関係を理解しながら、「思考」することが求められます。また習得した歴史知識から自分なりの普遍的教訓を得て、現代社会や政治問題に適用する能力を身につけることが望まれます。学生の積極的な参加を期待します。

授業の到達目標

①陸軍派閥抗争について歴史的・政治的知識を習得する。
②歴史的問題を通して、現代的な政治問題を論じることができるようになる。

成績評価の方法および基準

試験(90%)、平常点(10%)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献

準備学修の内容

高校時代の教科書で良いので、戦前の日本政治史に関して基礎的な知識を身に付けておくこと。

その他履修上の注意事項

学生の理解度等を勘案して、実際の授業内容をシラバスから変更する場合もあります。
LMSで授業データ(パワポ)を公開します。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス
第2回藩閥
第3回月曜会事件
第4回長州閥の系譜
第5回田中義一の登場
第6回上原閥
第7回宇垣閥
第8回艦隊派と条約派(海軍の派閥抗争)
第9回初期皇道派
第10回統制派と皇道派
第11回相沢事件と2・26事件
第12回石原閥
第13回無派閥時代
第14回試験・解説
第15回まとめ・補足解説(LMS)