担当者 | 高梨 利恵子教員紹介 | |
---|---|---|
単位・開講先 | 必修 2単位 [心理学科 2018年度以降] | |
科目ナンバリング | SEM-401 |
本演習では実証に基づく科学的な心理療法として注目されている認知行動療法の理論を学びながら、理論が対象とする心の健康に関連するさまざまな要因について、また心の健康を改善あるいは増進する介入について実験や調査を立案して研究することをめざす。扱うテーマは日常の様々なストレス反応や、不安、落ち込み、満足感、やる気といった身近な感情状態を中心とする。
春期にこの領域の研究に必要な文献を読み、ディスカッションすることからスタートし、各人の関心に従って取り組むテーマを絞り込む。そして自分の関心に近いテーマの先行研究を参考にして、計画の立案までを行う。これらの成果をプレゼンテーションして、フロアとのディスカッションを通して研究の問いや計画を精緻化する。
1)心の健康に関するテーマに対し、自らの問題意識を持つことができる。
2)先行研究集めて吟味し、研究テーマを絞り込むことができる。
3)研究テーマに沿った研究計画を立案し、適した方法でデータの収集・分析ができ、結果を適切に考察し報告できる。
4)効果的なプレゼンテーションができる。
5)ディスカッションにおいて自分の考えを他者に伝わるように述べることができる。
レポート:40%
自らの関心と先行研究を踏まえたテーマの選定、研究方法、結果の分析方法、考察の適切性、妥当性などを評価する。
平常点評価:60%
自分、および他の履修者の研究への積極的な参加、貢献(文献の読み込み、アイディアの提供、準備、研究実践の統率、協力など)を評価する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | 文献を適宜紹介・配布する。 | ||
参考文献 | 認知臨床心理学入門 | W.ドライデン/R.レントール | 東京大学出版会 |
授業時間は、主に文献研究、研究の進捗状況、研究成果に関する発表とディスカッションに当てられるため、発表準備、研究実施、データ分析などの作業は、授業時間外に、自主的に行うことが求められる。
発表準備、研究実施、データ分析などの作業は、個人、あるいはグループごとに授業時間外の時間を作り行う必要がある。
実験協力者あるいは調査協力者をつのる際には、倫理的問題や社会的責任を忘れてはいけない。
回 | 授業内容 |
---|---|
第1回 | 以下はあくまでも予定であり、登録学生の人数や理解度、各研究の進捗状況により授業開始後変更もある。 ガイダンス 自己紹介と本演習の目的と方法について(オンライン) |
第2回 | 文献検索の方法を学ぶ(予定) |
第3回 | 研究テーマの見つけ方・研究の進め方 |
第4回 | 関心のあるテーマに関する文献発表とディスカッション1 |
第5回 | 関心のあるテーマに関する文献発表とディスカッション2 |
第6回 | 関心のあるテーマに関する文献発表とディスカッション3 |
第7回 | 関心のあるテーマに関する文献発表とディスカッション4 |
第8回 | 関心のあるテーマに関する文献発表とディスカッション5 |
第9回 | グループ分け グループごとの準備 |
第10回 | テーマの選択:研究計画中間報告とディスカッション1 |
第11回 | テーマの選択:研究計画中間報告とディスカッション2 |
第12回 | テーマの選択:研究計画中間報告とディスカッション3 |
第13回 | テーマの選択:研究計画中間報告とディスカッション4 |
第14回 | テーマの選択:研究計画中間報告とディスカッション5 |
第15回 | 春期まとめ、夏季休暇中、後期の研究計画の確認 |