担当者 | 大下 茂教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択必修 2単位 [観光経営学科] | |
科目ナンバリング | ECP-402 |
人口増加が期待できない時代を迎え、地方創生の一環として、地域経済を牽引する役割としての「観光」への期待が寄せられている。このことは近年に始まったことではなく、明治期の近代国家建設を目指していた時期、関東大震災の自然災害等の復興時期、経済成長で著しく地域開発が進められた時期、さらには人口減少の現在など、国家経営の一助として、観光行動の変容とそれに伴う観光事業や観光地域での受容を繰り返してきた。
本講義(秋学期)では、3年間の観光学や観光経営に関わる講義により得た学びによる総合的な知識をもとに、これまでの観光行動をはじめとする観光の変容を辿ることを通じて、これからの観光関連産業や観光地域のあり方を考えることを目的として開講するものである。
観光学・観光経営学の総括として、①近代化プロセスと観光~継続した国際観光化への取組み(第2回~第5回)、②国土開発と観光~観光の成熟化に向けた展開(第6回~第10回)、③地方創生と観光~地域における新たな観光の姿への模索(第11回~第14回)を主題とする講義を通して、これからの観光・観光事業・観光地域を考えるヒントを得る講義を行う。
①観光業及び観光地域の将来についての夢を語ることができる。
②関心のある特定の観光関連産業について、今後の望ましい姿を説明し、その実現に向けての備えについて説明することができる。
③関心のある特定の観光地域について、今後の望ましい姿を説明し、その実現に向けての備えについて説明することができる。
①振返り小テストによる評価が60%(後期期間に3回実施;各回20%として評価)、期末テストを40%として評価する。
②期末試験は、配布資料・振返りシート並びにテキストの持ち込みは「可」とする。
③公休理由がある場合、小テストをレポート提出に替えることもある。
④毎回の講義の後の質問に対しても、総括講義への意欲として評価の対象とする。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 『三宅島観光白書 三宅島学』 | 大下茂・大森哲至 | ライカナイ |
参考文献 |
・講義中に関連するインターネットのサイト情報等を提示するので、授業後に各回のテーマに関連した振返り学習により、基礎知識の自身の進路や将来のための活用法について考えること。
・また、各回の最後に、次回のテーマを提示するので、関連する情報の事前学習を通じて講義に臨むこと。
・本講義は、春学期と秋学期とを連続して受講する通年の授業である。春学期に受講していない学生の受講はできない。
・講義の妨げとなる行為をつつしむこと。特に私語は退席を願い、評価の減点対象となるので留意してほしい。
・社会で求められる人材は、問題解決できるスキルよりも、問題発見のできる人材であることから、問題意識をもつ受講者の質問は歓迎する。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 授業の全体構成・後期における3つのテーマ |
第2回 | 明治期における観光~外国人の目に映る我が国観光の特徴・資源 |
第3回 | 近代化の現れ・博覧会~博覧会は技術開発・システムの試行(敢行)のチャンス |
第4回 | 描かれた近代日本の風景・鉄道と名所 |
第5回 | 戦前の国際観光政策と名所・国立公園+振返り小テスト |
第6回 | 【オンライン】戦災復興と観光~観光は国土復興の救世主・総合力としての観光 |
第7回 | マスツーリズム観光と回遊型観光~全総時代の観光 |
第8回 | 大規模開発レクリエーション基地~新全総時代の観光 |
第9回 | 地方の時代と集客型の地域づくり~三全総時代の観光 |
第10回 | リゾートと観光~四全総時代の観光+振返り小テスト |
第11回 | 人口停滞期における観光の役割と展開 |
第12回 | 地域創発時代の観光~テーマ・プログラム・組織体 |
第13回 | 新しい生活様式に基づく観光による地方創生の行方+振返り小テスト |
第14回 | 観光と新たなビジネス展開-企画力・構想力向上のための思考と技 |
第15回 | 観光と観光学・観光経営の総括~期末テスト |