日本文化史Ⅰ
担当者髙久  舞教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [日本文化学科]
科目ナンバリングJPH-101

授業の概要(ねらい)

日本各地には、地域の人々によって伝承されている芸能がある。民俗学、芸能研究において、これらの芸能は「民俗芸能」と呼ばれている。この授業では民俗芸能の研究史を踏まえながら、「民俗芸能」とはどのような芸能なのか、どのような地域でどのような人々によって演じられているのか、基礎的な知識を学ぶ。
また、民俗芸能を演じ、次世代へ伝える上で起こる諸問題について検討し、現代社会において民俗芸能を伝承する意味について考える。
前期では、民俗芸能の基礎的知識を学んだ上で、民俗芸能の現状を取り上げ、その課題について理解できるようにする。

授業の到達目標

①民俗芸能の基礎概念を理解することができる。
②民俗芸能とはどのような芸能なのかを把握することができる。
③民俗芸能の現代的課題について自ら考えることができる。

成績評価の方法および基準

(1)リアクションペーパー(到達目標①②)  30% (知識・理解)
(2)筆記試験(到達目標②③)        70% (理解、意欲)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献日本芸能史六講(全集21)折口信夫中央公論新社
参考文献芸能と民俗学池田弥三郎岩崎美術社
参考文献日本民俗芸能概論三隅治雄東京堂出版
参考文献図録 日本の民俗芸能本田安次朝日新聞社
参考文献課題としての民俗芸能研究第一民俗芸能学会ひつじ書房

準備学修の内容

以下のような準備学習課題を課します。
・事前に参考書や提示した資料などを読み、講義内容の理解を深める。
・YouTubeなどの動画配信サービスを通して民俗芸能を見て内容を確認する。
・民俗芸能に関するニュースを集め、現在の課題について考える。

その他履修上の注意事項

コロナ禍において民俗芸能がどのような状況にあるのか、ネットやメディアを通じて積極的に情報を収集する。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス
第2回芸能と民俗芸能
第3回民俗芸能研究の潮流1 ※オンライン授業
第4回民俗芸能研究の潮流2
第5回さまざまな民俗芸能① 神楽Ⅰ
第6回さまざまな民俗芸能② 神楽Ⅱ
第7回さまざまな民俗芸能③ 田楽Ⅰ
第8回さまざまな民俗芸能④ 田楽Ⅱ
第9回さまざまな民俗芸能⑤ 風流Ⅰ
第10回さまざまな民俗芸能⑥ 風流Ⅱ
第11回さまざまな民俗芸能⑦ 語り物・祝福芸
第12回さまざまな民俗芸能⑤ 延年・おこない/外来系
第13回民俗芸能伝承の現状と課題①
第14回民俗芸能伝承の現状と課題②
第15回筆記試験とまとめ