担当者 | 福井 淳哉教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [日本文化学科] | |
科目ナンバリング | ESS-201 |
毛筆による表現の楽しさに触れながら、行書で漢字を「正しく整えて読みやすく、そして美しく」書くための知識について学びます。「書写」における毛筆の学習は、毛筆によって文字の本来の書き方を学び、文字を書くことの理解を深めることにあります。ですので、この授業は、毛筆で文字をうまく書くことではなく、この授業の学びを通して、日ごろ使う硬筆(ペン)で行書を「正しく整えて読みやすく、そして美しく」書くためのスキル習得を目指します。
①行書で漢字を「正しく整えて読みやすく、そして美しく」書くための知識やスキルを習得する。
②教職課程履修者は「書写」や「書道」の授業担当者としての基礎的・基本的な資質を身に付ける。
授業各回への取り組み方(50%)、授業を通しての文字の変容度・提出物の内容(50%)をみて総合的に評価します。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 授業で資料を配布します。 | ||
参考文献 | 『明解 書写教育』 | 全国大学書写書道教育学会編 | 萱原書房 |
参考文献 | 『書の古典と理論』(新版) | 全国大学書道学会編 | 光村図書 |
参考文献 | 書写の教科書 |
各授業での学修内容を硬筆で復習することで、手書きのスキルは確実に向上します。日ごろのメモやノートへの記述時に、この授業での学びを意識するなど、硬筆(ペン)への応用を目指しましょう。
実技の道具(書写のセット、鉛筆など)が必要です。詳しくは第1回の授業で説明します。
実技だけで評価が決まるわけではありませんので、履修に際して書道経験の有無は関係ありません。文字書くことに苦手意識のある人ほど学修の効果を実感することができます。経験者も未経験者も、毛筆による表現の楽しさに触れながら学びましょう。
回 | 授業内容 |
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第1回 | オリエンテーション |
第2回 | 「書写」と「書道」の行書 |
第3回 | 整った行書とは-ルールを覚えれば誰にでも書ける- |
第4回 | まずは書いてみよう(行書の特徴) |
第5回 | 行書の書き方Ⅰ(終筆の変化) |
第6回 | 行書の書き方Ⅱ(方向の変化) |
第7回 | 行書の書き方Ⅲ(点画の連続 筆脈の実線化) |
第8回 | 行書の書き方Ⅳ(点画の連続 点画の直接連続) |
第9回 | 行書の書き方Ⅴ(点画の省略) |
第10回 | 行書の書き方Ⅵ(筆順の変化) |
第11回 | 「書道」の行書を書いてみるⅠ(中国の行書①) |
第12回 | 「書道」の行書を書いてみるⅡ(中国の行書②) |
第13回 | 「書道」の行書を書いてみるⅢ(日本の行書) |
第14回 | 複数⽂字を半紙にレイアウトする |
第15回 | まとめ、課題提出 |