担当者 | 敷島 千鶴教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [文学研究科 臨床心理学専攻] | |
科目ナンバリング |
社会心理学領域の実証研究に関する日本語と英語の文献を講読する。とくに、あいまいな構成概念である人のパーソナリティを客観的に測定し、その個人差を形成する要因を科学的に解明した調査研究に焦点を当てる。そして、問題の設定、仮説の構築、サンプルの選定、データ収集の手続き、データ分析の方法、分析結果の導出、結果の解釈などを、論文から正確に読み取ることにより、心理調査の方法論について理解を深める。さらに、自身で研究計画を立案し、調査を実施し、論文化を行うために必要な研究技法を修得することを目指す。社会心理学研究の成果が、臨床心理学に貢献できる可能性についても議論する。
2022年度は、まずパーソナリティ、認知能力、社会的態度、精神疾患傾向の個人差を形成する要因を検討し、人間の心理学的、社会学的形質の多様性の源泉を解明した調査研究論文を輪読する。その後、履修者各自が修士論文研究の構想について発表し、各々の研究テーマに沿った文献を全員で読み、内容についてディスカッションを行う予定である。研究を行う上での倫理的配慮についても検討していきたい。
各自の研究テーマ周辺の先行する研究の整理を行い、そこから問題を提起することができる。
実証論文から、結論に至るために用いられた研究の方法を理解することができる。
授業内のプレゼンテーション、ディスカッションにおけるパフォーマンスで評価する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | |||
参考文献 |
全員が指定された文献をよく読んでくること。
担当者は発表の前週までに、取り上げる論文を履修者全員に周知すること。レジュメを作成して、論文を紹介し、自身の研究との関連についても発表できるよう準備することが求められる。
履修者人数によるが、1回の授業で1本の論文を扱う予定である。
初回の授業で、授業内容について、履修者の希望を尋ねる。修士論文で、量的調査に基づく社会心理学的研究を行う予定の院生の履修に適している。
LMSの本科目サイト内に、授業に関する情報を掲載する。履修者は毎週アクセスすること。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス |
第2回 | パーソナリティ研究の文献講読 |
第3回 | 認知能力研究の文献講読 |
第4回 | 社会的態度研究の文献講読 |
第5回 | 精神疾患研究の文献講読 |
第6回 | 履修者の修士論文研究に関わる文献講読(1) |
第7回 | 履修者の修士論文研究に関わる文献講読(2) |
第8回 | 履修者の修士論文研究に関わる文献講読(3) |
第9回 | 履修者の修士論文研究に関わる文献講読(4) |
第10回 | 履修者の修士論文研究に関わる文献講読(5) |
第11回 | 履修者の修士論文研究に関わる文献講読(6) |
第12回 | 履修者の修士論文研究に関わる文献講読(7) |
第13回 | 履修者の修士論文研究に関わる文献講読(8) |
第14回 | 履修者の修士論文研究に関わる文献講読(9) |
第15回 | <オンライン> 総括 |