日中関係史Ⅰ
担当者渡邉 公太教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [日本文化学科]
科目ナンバリングHAA-201

授業の概要(ねらい)

 日本と中国は地理的に近接した隣国同士であり、歴史的に見ても極めて長く関係を共有しています。長年、日本は中国を世界の中心として見る向きが強かったのですが、明治以降はその旧い秩序に対する挑戦を試みます。その結果、現代にいたるまで、日中両国は「友邦」と「敵国」の間を揺れ動く複雑な関係を継続しています。
 本講義では、そんな現代の複雑な日中関係の原因となっている近現代の東アジアの歴史を学ぶことで、日中両国の政治家や官僚、一般国民たちが互いをどう解釈し、自らを定義していたかについて考えてみたいと思います。

授業の到達目標

・国際社会の中での日本文化の位置づけに関心を持ち、国際的視野から日本文化を分析しようとする姿勢を持つ。
・近現代東アジア国際関係史の基礎知識を修得する。
・歴史的事象の因果関係を適切に説明できる。
・授業で学んだ知識を応用し、現代の東アジア問題を論理的に説明できるようになる。

成績評価の方法および基準

・平常点:30%
・学期末試験:70%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書特に指定しない
参考文献『東アジア国際政治史』川島真・服部龍二編名古屋大学出版会
参考文献『昭和史講義』1~3筒井清忠編ちくま新書

準備学修の内容

授業ノートを読み返し、復習する。また授業で紹介する参考文献を読み、知識を広げる。

その他履修上の注意事項

積極的な質問を歓迎します。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション
第2回前近代の東アジア国際秩序
第3回清朝と日本の開国
第4回条約改正
第5回日清戦争Ⅰ
第6回日清戦争Ⅱ
第7回日露戦争
第8回日露戦争後の東アジア
第9回第一次世界大戦期の東アジア―対華二十一か条要求と袁世凱帝制問題
第10回第一次世界大戦期の東アジア―パリ講和会議
第11回中国ナショナリズムと幣原外交
第12回中国ナショナリズムと田中外交
第13回満州事変
第14回満州事変後の東アジア
第15回総まとめ