担当者 | 山脇 岳志 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [経済学科] | |
科目ナンバリング | SEM-304 |
後期では、前期で受講生が身につけ始めた、論理的に考える習慣がさらに定着していくようにします。そのための前期に引き続き、論争的な話題を取り上げて解説し、質疑応答を行うという授業形式を取ります。また、実際に文章を書いてみることが、論理的思考力を鍛える良い手法であることから、作文の課題も引き続き出していきます。
前期と同様に新聞の社説やインタビュー記事も適宜使用します。後期ではさらに、ゲストを招いたり、討論形式を取り入れた授業も実施します。授業の中で、新聞記事や映像、オンライン記事なども使うことを想定しており、自然な形でメディアリテラシーについて学ぶことができます。
前期に引き続き、論争的な課題や深い思考を要するテーマを取り上げ、実際に文章を書いてみることで、論理的思考を深めます。
メディアリテラシーの基本は、あらゆるメディアメッセージが「再構成されていること」を理解すること、そして、論理的思考力・批判的思考力(クリティカルシンキング)を身につけることです。クリティカルシンキングにおける「クリティカル」とは、人を「批判」「非難」することではなく、十分に情報を吟味したり、多角的に考えたり、熟慮することです。ネット上で玉石混交の情報があふれるなど混迷した社会の中で、情報を吟味し、生き抜く力を身につけていきます。
学期中への出席や授業態度(意見発表)、数回行う小論文やレジュメの作成の評価(合計70%)、最終テスト(30%)によって、総合評価します。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 原則として毎回、こちらで用意した教材のコピーやプリントを受講生に配布します。新聞の社説も適宜使用します。映像記録などを使うこともあります。 | ||
参考文献 | 『メディアリテラシー 吟味思考(クリティカルシンキング)を育む』 | 坂本旬・山脇岳志(編著) | 時事通信社 |
前期と同様に、レポート課題は、指定される次回ないしは次々回の授業までに必ず、そのテーマについて十分に調べて作成し提出するように心掛けてください。次回の授業で学ぶ事柄を予告することもありますので、予備知識を仕入れた上で、授業に臨むことが大切です。
これも前期と同様に、毎回、一つの事象を取り上げ、それについて講義したのち、受講生との間で質疑応答を行うという授業形式を取ることが多くなります。したがって、受講生には授業に積極的に参加する姿勢が求められます。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 前期講義の総評と前期小論テストの講評などを行い、もう一度、論理的思考の目標、メディリテラシーの目標を明確にします。 |
第2回 | 「論理国語」と「文学国語」という二つの視点から、クラスが目標とする「論理的思考」とは何か、どう育成するのかを考えます。3人の専門家の見解を検討します。 |
第3回 | 評論家山崎正和氏の長文論考を読み、「論理国語」と「文学国語」にある問題点を考え、前回の論理的思考の育成を再び考えます。山崎氏の思想についても検討します。 |
第4回 | 教育における「非認知能力」の重要性について論文を読み、検討します。 |
第5回 | 英語と日本語のロジックの違いは何か。翻訳するときのコツは何か、ゲスト講師を招いて討議します。 |
第6回 | 上記テーマについての受講生の作成したレジュメを検討します。 |
第7回 | 日本の財政政策についての現状について解説します。 |
第8回 | 上記テーマについて、受講生作成の小論文を検討します。 |
第9回 | 政治における男女平等について(候補者男女均等法)、クオータ制度などについて解説し、理解を深めます。 |
第10回 | 上記テーマについての学生作成の小論文を論評します。男女平等とはどうあるべきか、討議します。 |
第11回 | 人事・採用担当者は、どのような視点から採用を決めているのか、ゲストを招いて討議します |
第12回 | 外国人技能実習生の問題には制度上欠陥があるといわれます。それは日本の労働者をどうとらえるのかという根本的な問題と裏腹の関係にあります。その実態について解説し、討議します。 |
第13回 | 上記テーマについて、学生作成の小論文を論評します。 |
第14回 | まとめと最終小論テスト。長文の論説を読み、設問に回答する形もしくは設定したテーマで、受講生各自が小論を書きます。 |
第15回 | オンライン授業(LMSによるオンデマンド形式)。メディアリテラシーについて学びます。 |