担当者 | 岡本 潤子教員紹介 | |
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単位・開講先 | 必修 2単位 [心理学科 2018年度以降] | |
科目ナンバリング | SEM-201 |
本授業では,非行・犯罪を,これまで人類が蓄積してきた理論と実践を踏まえ,現代社会に存在しているこころの問題としてとらえ,学んでいきます。反社会的行動は,人間行動のひとつですが,その発生を理解し,立直りの促進や予防施策に取り組むには,人間のこころや行動についての基礎知識を積むだけでは足りません。心理学の応用分野としての犯罪心理学に取り組むとき,どのような立ち位置からこの問題に接近していくかという,学習者・研究者・実務家それぞれの姿勢が問われます。
「心理学基礎演習Ⅰ」では,テキストの中の,犯罪の原因,非行少年に対するアセスメント,非行・犯罪からの立直りの部分を,紹介されている研究の原本を丁寧に調べながら,読んでいきます。授業の後半では,過去に生じた特異な少年事件を題材にして,考えていきます。授業は,グループに分かれての学生からの発表とディスカッション,教員からの講義と振り返りを繰り返しながら進めます。
① 非行・犯罪についての理論を,研究について調べることを通して理解し,説明することができる。
② グループで協力して発表に取り組み,伝わるようにプレゼンテーションを行うことができる。
③ 非行・犯罪という実社会における心の問題に,学習者であり,ひとりの社会人である自身がどのように向き合っていくか,考えることができる。
班ごとで行う発表(資料,発表,班での協力と貢献)(30%),授業への参加状況(討論への参加や質問などの貢献)(20%),振り返りシートの提出とその内容(20%),最終レポート(30%)の割合で総合評価をおこないます。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 『コンパクト 司法・犯罪心理学』 | 河野荘子・岡本英生 | 北大路書房 |
教科書 | 『少年A 矯正2500日 全記録』 | 草薙厚子 | 文芸春秋 |
教科書 | 『絶歌』 | 元少年A | 太田出版 |
参考文献 | 『犯罪心理学亊典』 | 日本犯罪心理学会 | 丸善出版 |
参考文献 | 『少年 小学生連続殺傷事件 神戸からの報告』 | 毎日新聞大阪本社編集局 | 毎日新聞社 |
参考文献 | 『少年A 14 歳の肖像』 | 髙山文彦 | 新潮文庫 |
発表者であるか否かに関わらず,事前にテキストを読み,自分なりの問いを立てて授業に臨んでください。発表の準備は班ごとに工夫して行いますが,時間外に行う必要があります。
授業の前半と後半では,取り組むテキストの種類が異なります。後半で読むテキストは分量が多いですが,ルポルタージュなので読みやすいものです。
テキストのうち「コンパクト 司法・犯罪心理学」は各自用意してもらう必要がありますが,その他のテキストは教員から配布します。
回 | 授業内容 |
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第1回 | イントロダクション。発表の分担決めなど |
第2回 | 非行・犯罪事件の手続きの流れ,基本的な法律,保護処分・処罰などについての授業 |
第3回 | テキスト第1章についての授業 |
第4回 | 学生の発表とディスカッション ① 社会学的要因論 |
第5回 | 学生の発表とディスカッション ② 生物学的要因論 |
第6回 | 学生の発表とディスカッション ③ 心理学的要因論 |
第7回 | 学生の発表とディスカッション ④ その他の要因論 |
第8回 | 事例を読み解く(LMSオンデマンド) |
第9回 | 学生の発表とディスカッション ⑤ 少年に対する心理アセスメント |
第10回 | 学生の発表とディスカッション ⑥ 非行・犯罪からの立直り |
第11回 | まとめとディスカッション |
第12回 | 学生の発表とディスカッション ⑦ 神戸事件について |
第13回 | 学生の発表とディスカッション ⑧ 少年A 矯正2500日 全記録 |
第14回 | 学生の発表とディスカッション ⑨ 絶歌 |
第15回 | まとめとディスカッション |