図書館サービス特論
担当者青山 比呂乃
単位・開講先選択  2単位 [資格科目]
科目ナンバリングLIH-303

授業の概要(ねらい)

この授業のねらいは、学校図書館の読書活動支援と児童サービス、学習活動支援と情報サービスの違いを明らかにして、特に学校司書が必要とする、学校における図書館サービスのあり方についての理解を深めることにある。実際の読書活動である「読み聞かせ」「ブックトーク」学習活動である「人物調べ」の学校図書館シミュレーション実習を行い、学校において何が必要なのかを理解し、それに対応する図書館サービスのあり方を学ぶ。

授業の到達目標

1.学校の教育課程・学習指導要領にみる「言語能力」「情報活用能力」「問題発見・解決能力」の育成に果たす学校図書館の役割を理解する。
2.学習活動である「人物調べ」の紹介、実際の読書活動である「読み聞かせ」「ブックトーク」のシミュレーション実習により、カリキュラムに対応した図書館サービスを理解する。
3.担任教諭・教科教諭との協働も含む学習指導支援と図書館サービスのあり方を理解する。特に、探究型学習の指導で求められる情報サービスのあり方を実習を通じて理解する。

成績評価の方法および基準

小提出物 15%(事前配布物のまとめと疑問点:1ページとグループワークの結果の提出)
授業参加度 15%(発表時のコメントなどの相互評価、グループワーク参加度)
発表 40%(「読み聞かせ」、「ブックトーク」スライド・発表原稿作成含む)
試験 30%(配布物、授業中の説明など、電子機器以外すべて持込可)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
教科書
参考文献『探究 学校図書館学 第3巻 学習指導と学校図書館』「探究 学校図書館学」編集委員会編著全国学校図書館協議会,2020.
参考文献『探究 学校図書館学 第4巻 読書と豊かな人間性』「探究 学校図書館学」編集委員会編著全国学校図書館協議会,2020.

準備学修の内容

事前配布物のまとめと疑問点をA4 1ページにまとめて、毎回持参すること。それを用いたグループワーク後、オンライン提出する。
毎回の授業で、ワープロ、スライド、インターネットを使う予定。毎回、授業中に作成したファイルを期限までに提出できるようにしておく。
発表を作成するだけでなく、準備練習が必要。

その他履修上の注意事項

授業内容、特に実習の発表日程は、履修者の数によって前後する可能性があるので、授業中によく確認すること。
発表実習と提出物は、「読み聞かせ」「ブックトーク」それそれの振り返りレポートと数が多いので、計画的に進めること。

授業内容

授業内容
第1回授業概要の説明。学校図書館シミュレーション実習の説明。「読み聞かせ」実例提示。 実習:「私の学校&公共図書館経験」グループワーク後提出。
学校図書館の実際-一人職場の可能性。それが意味すること。司書教諭と学校司書。
第2回新学習指導要領の示す言語能力・読解力とは何か。育成のための方法、図書館サービスの実際としての「読み聞かせ」。実習:「読み聞かせ」練習(グループワーク)
第3回「読み聞かせ」のためには何が必要か。学校図書館に備えるべき読書のための資料群。実習:「読み聞かせ」練習(グループワーク)「読み聞かせ」発表①
この回は、オンライン授業。
第4回「読み聞かせ」のためには何が必要か。カリキュラム・授業支援としての読み聞かせ。実習:「読み聞かせ」練習(グループワーク)「読み聞かせ」発表②
第5回単元の導入。各教科の授業支援としての「ブックトーク」。実習:「ブックトーク」計画説明。「ブックトーク」スライド作成。「読み聞かせ」発表③
第6回読書へのいざない。国語授業支援としての「ブックトーク」。実習:「ブックトーク」スライド作成。「読み聞かせ」発表④
第7回「探究型学習」支援と情報サービス。実習:「ブックトーク」スライド作成。「読み聞かせ」発表⑤
第8回「探究型学習」支援と情報サービス。実習:ブックトーク発表練習(グループワーク)「読み聞かせ」の振り返りディスカッションと振り返りレポート提出。
第9回「情報活用能力」育成の学習活動の実際:DBを使った人物調べの紹介、実習:児童生徒の「人物調べ」シミュレーション実習。ブックトーク発表①
第10回「情報活用能力」育成の学習活動の実際 1:課題設定の方法 思考ツールなど 実習:児童生徒の「人物調べ」シミュレーション実習。ブックトーク発表②
第11回「情報活用能力」育成の学習活動の実際 2:情報収集 情報サービスのあり方 実習:児童生徒の「人物調べ」シミュレーション実習。ブックトーク発表③
第12回「情報活用能力」育成の学習活動の実際 3:情報整理・分析 実習:児童生徒の「人物調べ」シミュレーション実習。ブックトーク発表④
第13回「情報活用能力」育成の学習活動の実際 4:まとめと表現 実習:児童生徒の「人物調べ」シミュレーション実習。ブックトーク発表⑤
第14回教員との協働のために。実習:「ブックトーク」の振り返り。(グループワーク)
第15回まとめと試験。「ブックトーク」「人物調べ」最終スライドおよび「ブックトーク」内容をまとめたレポート提出。