担当者 | 大田 浩司教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [外国語研究科 超域文化専攻] | |
科目ナンバリング |
ヨーロッパでは古代から現代にいたるまで「芸術の終わり」に関する議論が様々な形で変奏されてきました。この授業では欧米と日本の様々な思想家による「芸術の終わり」に関する理論を読むことを通じて、現代社会において芸術が持つ意味について探求します。
1. ヨーロッパにおける美学の歴史の基礎知識を獲得する。
2. 文化・芸術研究の分野で議論の現代的水準に対応できるための論理的・批判的思考を養う。
3. 文化や芸術を論じるための基礎となる方法論を学び、自分自身の研究にフィードバックできる。
4. 現代社会において芸術が持つ意味について理解できる。
ディスカッションへの参加度30%、発表30%、学期末レポート40%
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | |||
参考文献 | 『西洋美学史』 | 小田部胤久 | 東京大学出版会 |
参考文献 | 『美学への招待』 | 佐々木健一 | 中公新書 |
参考文献 | 『国家』上中下 | プラトン(藤沢令夫訳) | 岩波文庫 |
参考文献 | 『美学講義』 | G.W.F. ヘーゲル(長谷川宏訳) | 作品社 |
参考文献 | 『ツァラトゥストラ』上下 | フリードリヒ・ニーチェ(丘沢静也訳) | 光文社古典新訳文庫 |
参考文献 | 『ヘーゲル読解入門―「精神現象学」を読む 』 | アレクサンドル・コジェーヴ(上妻精ほか訳) | 国文社 |
参考文献 | 『言葉と物―人文科学の考古学』 | ミシェル・フーコー(渡辺一民ほか訳) | 新潮社 |
参考文献 | 『ポストモダンの条件―知・社会・言語ゲーム 』 | ジャン・フランソワ・リオタール(小林康夫訳) | 水声社 |
参考文献 | 『芸術の終焉のあと―現代芸術と歴史の境界』 | アーサー・C・ダントー(山田忠彰監訳) | 三元社 |
参考文献 | 『哲学宣言』 | アラン・バディウ(黒田昭信ほか訳) | 藤原書店 |
参考文献 | 『英霊の聲』 | 三島由紀夫 | 河出文庫 |
参考文献 | 『終焉をめぐって』 | 柄谷行人 | 講談社学術文庫 |
参考文献 | 『近代文学の終り―柄谷行人の現在』 | 柄谷行人 | インスクリプト |
参考文献 | 『動物化するポストモダン―オタクから見た日本社会』 | 東浩紀 | 講談社現代新書 |
学生の発表を中心に授業を進めていきますが、発表者以外の受講者も紹介する参考文献の該当箇所を精読した上で授業に臨むようにしてください。
ディスカッションへの積極的な参加は評価の重要な対象となりますので、積極的・主体的に知識を獲得しようとする探求心が求められます。
回 | 授業内容 |
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第1回 | イントロダクション、受講者による研究紹介 |
第2回 | プラトン:詩人追放論 |
第3回 | ヘーゲル:芸術の終わりI【1】 |
第4回 | ヘーゲル:芸術の終わりI【2】 |
第5回 | ニーチェ:ニヒリズムと永劫回帰 |
第6回 | コジェーヴ:動物化とスノビズム |
第7回 | フーコー:人間の終わり |
第8回 | リオタール:大きな物語から小さな物語へ |
第9回 | ダントー:芸術の終わりII |
第10回 | バディウ:詩人たちの時代の終わり |
第11回 | 三島由紀夫:日本文化の終わり |
第12回 | 柄谷行人:近代文学の終わり |
第13回 | 東浩紀:ポストモダンとオタク文化 |
第14回 | 受講者による自由発表 |
第15回 | 後期の授業のまとめ、学期末レポートの提出とピアレビュー |