担当者 | 金井 拓人教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [史学科] | |
科目ナンバリング | CAS-207 |
文化財を科学的側面から解析する手法を学び、文化財の取り扱い・保存・修復に活用できる知識の習得を目的とする。近年特に文化財分野と分析科学分野の学際的な協力が強まっており、人文系分野においても科学の基礎知識を習得しておくことで研究などの活動の幅を広げることができる。
本講義では(1)文化財保護の考え方、(2)文化財材料の科学的な基礎知識、(3)主に無機物の文化財を対象とした科学的側面と保存方法についての基礎知識の習得を目的とする。
(1) それぞれの文化財に対し、文化財の価値決定や保存修復における文化財科学の役割を説明できる能力を獲得する。
(2) 学習した知識をもとに、文化財の適切な保存方法について検討できる能力を獲得する。
各回の学習状況を自己評価した小レポート(40%)と試験(60%)で評価する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | |||
参考文献 | 文化財分析 (分析化学実技シリーズ―応用分析編 7) | 日本分析化学会 | 共立出版 |
文化庁の発行する文化財に関するパンフレット「未来に伝えよう文化財」(https://onl.la/YMx1FNq)を読み、日本の文化財保護に関する取り組みの概要を確認しておくこと。
後期の「文化財の科学と保存II」は本講義に引き続き有機物の文化財や文化財の保存技術について学習するため併せて履修することが望ましい。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス:私たちはどのように文化財を保存していけるのか |
第2回 | 文化財保護法からみる文化財の保護 |
第3回 | 世界遺産条約からみる文化財の保護 ※オンライン授業にて実施予定 |
第4回 | 文化財科学・保存科学という学問の目的 |
第5回 | 文化財材料の基礎を学ぶ:自然環境 |
第6回 | 文化財材料の基礎を学ぶ:物質の構造 |
第7回 | 石製品の科学と加工技術:石器から石造物まで |
第8回 | やきものの科学:素焼きから釉薬まで |
第9回 | ガラスの科学と加工技術 |
第10回 | 色の科学:顔料と染料 |
第11回 | 壁画と絵具 |
第12回 | 金属資源の獲得と加工 |
第13回 | 金工品の製作技術 |
第14回 | 金属製文化財の保存と取り扱い |
第15回 | 試験および授業総括 |