教育社会学Ⅱ
担当者井上 義和教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [社会学科]
科目ナンバリングSOC-224

授業の概要(ねらい)

後期のテーマは「『路傍の石』を読む――見習職工から独立開業へ」。前期と同じく山本有三『路傍の石』(改版・新潮文庫)をテキストに用いて、戦前の職業世界と勤労青年問題を学ぶ。後期はとくに小説の後半(東京編)から職業と人生にまつわる様々な問題を読み解く。

授業の到達目標

・戦前の職業世界と勤労青年の問題を制度やデータにもとづいて説明することができる。
・登場人物の心理と行動を、背景となる制度や構造と関連づけて説明することができる。
・テキストと授業をふまえて、レポートを作成できる。

成績評価の方法および基準

・平常点(20%)
・小テストや小課題(30%)
・期末レポート(50%)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書路傍の石(改版・新潮文庫版)山本有三新潮社
参考文献

準備学修の内容

・『路傍の石』前半(地元編)は事前に読んでおくこと。
・小説の中の歴史的な出来事や用語について調べてくる宿題を課す。

その他履修上の注意事項

・第2回以降の欠席回数が5回を超えた場合、期末レポートを受理しないので注意すること。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション
第2回前期のおさらい⑴——前半(地元編)のあらすじ
第3回前期のおさらい⑵——高等小学校卒業後の進路
第4回後半(東京編)を読む⑴——下宿屋の小僧
第5回後半(東京編)を読む⑵——おともらいかせぎ
第6回後半(東京編)を読む⑶——印刷所と文選見習
第7回後半(東京編)を読む⑷——文選工から社員へ
第8回後半(東京編)を読む⑸——速記者への転職、出版社設立
第9回昭和10年代の時代背景⑴——徒弟制度の揺らぎ
第10回昭和10年代の時代背景⑵——勤労青年不良化問題
第11回昭和10年代の時代背景⑶——資本主義と社会主義
第12回振り返り、期末レポート課題について
第13回期末レポートの進捗報告
第14回期末レポートの提出、発表
第15回期末レポートの講評(※LMSの授業ファイル、およびツイキャスによるラジオ配信)