担当者 | 芦澤 清音教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [初等教育学科 こども教育コース] | |
科目ナンバリング | CHS-304 |
障害児を通常の保育所で保育する統合保育が始って40数年が経過した。その間、知的な遅れのない発達障害の存在がクローズアップされるなど、通常の保育所における障害児の保育の在り方が変化してきている。本講義では、主に通常の保育所における障害児の理解と保育の在り方について学ぶ。具体的には、様々な障害の理解と支援、保護者の理解および保育者との連携、園内の保育者間および専門機関との連携について学ぶ。また、インクルーシブ保育の視点から、障害を持つ子どもが、周りの子どもたちとともに育つ環境づくりについて理解を深める。授業方法としては、グループワークが中心となる。KJ法やマインドマップなどを使ってグループで事例を分析し保育方法を考えたり、支援計画を立てるなど学び合う活動が中心となる。
・障害についての見方、考え方を理解している
・ダウン症、肢体不自由など様々な障害について基礎的な知識を持つ
・発達障害について基礎的知識をもち、障害児を含む保育現場の姿について知っている
・障害児の理解と保育における支援方法、支援計画の立て方について基礎的な知識を持っている
・障害児を含むクラスづくりについて考えることができる
毎回の授業参加度(70%)、期末レポート(30%)を総合的に評価する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 『発達障がい児の保育とインクルージョン』 | 芦澤清音著 | 大月書店 |
参考文献 | 『子ども理解で保育が変わる』 | 芦澤清音、浜谷直人、野本千明編著 | 群青社 |
事例分析などの事前課題に各自取り組み、授業でのグループワークに備える。グループワークの結果を発表する準備を行う。
日頃から、障害児者に関するニュースなどに関心をもち、授業に積極的に参加してもらいたい。
回 | 授業内容 |
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第1回 | オリエンテーション |
第2回 | 統合保育とその歴史、障害についての考え方の変化 |
第3回 | 保育園の中の障害児の映像をもとに、保育の中で共に育つことについて考える。 |
第4回 | 発達障害の子どもたち:自閉症、ADHD,など 人との関わりが苦手な子どもの保育を映像を基に学ぶ |
第5回 | 発達障害のある子どもの理解と保育 自閉症のある子どもの保育事例を基に学び、グループワークで保育について考える( KJ法を使って障害児保育を視覚化する) |
第6回 | グループワークの結果を発表し、共有し保育理解を深める |
第7回 | 様々な障害について学ぶ(ダウン症、身体に障害のある子どもたちなど) 身体が不自由な子どもの保育の様子を映像で学ぶ |
第8回 | ダウン症の子どもの保育と保育の中での成長について事例を基に学ぶ(オンライン) |
第9回 | 体に不自由のある子ども(二分脊椎)の事例をもとに、保育園での育ちと支援について、グループワークで考える。 |
第10回 | 9回と10回の事例検討をもとに、重い障害のある子どもが通常保育の中で育つことの意味についてグループワークで考え発表する。 |
第11回 | 療育における障害児支援について学び、専門機関との連携について学ぶ |
第12回 | 障害児の個別の支援計画およびクラスの保育計画をたてる |
第13回 | 障害児の個別計画及び保育計画についてグループで検討し、発表する |
第14回 | 保育現場における障害児支援とインクルーシブ保育について総合的に考察する |
第15回 | まとめ とテスト |