書道アート表現研究Ⅱ
担当者福井 淳哉教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [人間文化学科]
科目ナンバリングJLN-110

授業の概要(ねらい)

 日本語をいかに「魅せる」か、広告やデザインのロゴ、マンガのフォント(書体)など、日常の中に広がる豊かで多様性に溢れた文字の表現は、書道の歴史がそのベースに潜んでおり、そのもっとも古いスタイルのひとつが「かな書道」です。
 この授業では、「かな書道」の基本を学びながら、日本文化における文字表現について考えます。

授業の到達目標

 日本独自の「かな書道」や文字表現を理解し、日常のさまざまなシーンや教育に生かす。

成績評価の方法および基準

 授業各回への取り組み方(50%)、授業を通しての文字の変容度・提出物の内容(50%)をみて総合的に評価します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書授業で資料を配布します。
参考文献『書の古典と理論』(新版)全国大学書道学会編光村図書
参考文献『日本名筆選1・3・5』(高野切第一種・第二種・第三種)二玄社
参考文献『古今和歌集』の注釈書、現代語訳

準備学修の内容

 毎回の授業テーマをふりかえり、学んだスキルを大学の学びの中で応用・活用することをめざしましょう。

その他履修上の注意事項

 実技の道具が必要です。詳しくは第1回の授業で説明します。この授業で取り上げる「かな文字」の成立と『古今和歌集』の成立にはとても深い関係があります。古文に興味のある人は是非とも履修してください。実技だけで評価が決まるわけではありませんので履修に際して書道経験の有無は関係ありません。経験者も未経験者も、毛筆による表現の楽しさに触れながら学びましょう。

授業内容

授業内容
第1回「連綿」の学習(1)(二字連綿)
第2回「連綿」の学習(2)(三字連綿)
第3回「連綿」の学習(3)(多字連綿)
第4回「連綿」の学習(4)(多字連綿)
第5回「連綿」のまとめ
第6回表現の幅広げる古典の学び「高野切」(1)
第7回表現の幅広げる古典の学び「高野切」(2)
第8回表現の幅広げる古典の学び「高野切」(3)
第9回表現の幅広げる古典の学び「高野切」(4)
第10回表現の比較とヴァリエーション「関戸本」(1)
第11回表現の比較とヴァリエーション「関戸本」(2)
第12回表現の比較とヴァリエーション「本阿弥切」(1)
第13回表現の比較とヴァリエーション「本阿弥切」(2)
第14回散らし書きに挑戦
第15回まとめ 課題提出