授業の概要（ねらい）

　この授業は、これまで日本語教員養成課程と特に「日本語教育実践アプローチI」の授業で身につけてきた、多様な背景とニーズを持つ日本語を母語としない人たちへの支援についてより理解を深めて、支援の実践に向けた準備を固めるクラスです。特に日本語教育の文法を扱うかについて、各自が将来遭遇するであろう学習者を想定して、教案を書いて模擬授業を行い、グループで振り返るというサイクルを体験します。実際の授業の動画などを見て、自分の模擬授業と比較し、個々の課題を見つけて対策を立てます。

授業の到達目標

　この授業はディプロマポリシーの中で、特に「教育の実践的方法論に即して、学校やその他の多様な場で教育活動を実践できる」こと、および「教育と社会・人間をめぐる現代的課題に関心をもち、考察できる」の二つの習得をめざすものです。そのために、具体的に以下の三つの目標を掲げます。
1地域・社会・学校現場において多様な背景とニーズをもつ日本語を母語としない人たちの背景を理解して、対等な立場で支援ができるための態度やスキルを身につける。
2　1のような人たちに対して自分なりの対象者を想定した上で、具体的な支援方法を考え、教材などを作成した上でまとまった授業実践ができるようになる。
3　1，2をもとに、実際の日本語授業を想定し、教案を書いて模擬授業を行い、グループで振り返るなかで、自分とは背景の異なる人たちとの、協働作業や相手への配慮、態度を身につける。

成績評価の方法および基準

1平常点（授業への参加、ワークシート、模擬授業への取り組み）：50％
2模擬授業、教案２、３回、最終テスト：50％
　　＊正当な理由なく５回以上欠席した学生には単位を与えられません＊

教科書・参考文献

準備学修の内容

　このクラスでは、教員による講義だけでなく、ペアやグループでの話し合いや個人での作業をしながら学んでいきます。特に自分の想定した日本語学習者を相手にした模擬授業を繰り返し行い、その振り返りの際に、お互いの授業展開について建設的に意見を交わし、次回の模擬授業に生かす事ができるよう、積極的な姿勢が求められます。模擬授業や教案の課題に取り組むため、クラス以外での準備も求められます。

その他履修上の注意事項

1各自、真摯な態度で授業や課題にのぞみましょう。
2遅刻、早退、欠席は避けましょう。
3第14回目の授業はLMSで行われる予定です。
4グループやペアでの作業には、相手を尊重しつつ積極的に参加しましょう。

授業内容