担当者 | 高梨 利恵子教員紹介 | |
---|---|---|
単位・開講先 | 選択 2単位 [心理学科 2017年度以前] | |
科目ナンバリング | CLI-308 |
試験の前に緊張してお腹が痛くなったり、夜間に視聴した面白い映画に興奮してなかなか寝付けなかったりなど、我々の心と体の反応は密接なつながりをもっている。心理的なストレスが強かったり長引いたりすることで、身体的な不調をきたすことがあることも身近な経験から理解されるだろう。
本講義では健康や、様々な心身の疾患にかかわる心理学の諸理論と心理学的介入の現場や実際について概観する。
具体的な講義の進め方としては、精神科医療、身体科医療、災害時支援、地域保健、産業保健等のフィールドで求められる基本的な枠組みに関する知識と、支援の実際について解説する。
講義の内容を各自の日常生活におけるストレスマネジメントや心身の健康管理に応用できることもねらいとする。
・ストレスと心身の健康の関係やストレスマネジメントの方法について説明できる。
・医療現場における心理社会的課題及び必要な支援方法について説明できる。
・さまざまな保健活動の現場で生じる心理社会的課題と必要な支援方法について説明できる。
・災害時に求められる心理に関する支援について説明できる。
各授業回ごとのミニテスト30%、リアクションペーパー30%、期末試験40%
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | 健康・医療心理学 | 宮脇稔、大野太郎、藤本豊、松野俊夫 | 医歯薬出版株式会社 |
参考文献 | 講義の中で適宜紹介する |
提示されるキーワードに注目しながら、指定された教科書の該当箇所について精読し、各講義で扱われるフィールドにおける心理職の課題や役割について考えておくこと。
授業内に提示される参考文献にあたるなど、積極的、主体的な取り組みを期待している。
リアクションペーパーは単なる受け身的な感想にとどまらず、自身の経験、関心、問題意識に関連させまとめること。理解したことにとどまらず、今後学びを深めていきたいことの展望なども含めることも望ましい。
※ 2018年度以降の入学生には、公認心理師受験資格に必要な科目です。
2017年度以前の入学生は、心理学科のホームページを参照してください。
回 | 授業内容 |
---|---|
第1回 | オリエンテーション:講義の概要と進め方 健康心理学・医療心理学とは 保健医療分野における心理職への期待 |
第2回 | 健康心理学の実際1 ストレスマネジメント |
第3回 | 健康心理学の実際2 各種の心理支援法 |
第4回 | 医療心理学におけるアセスメントの概要 |
第5回 | 医療心理学における支援の概要 |
第6回 | 医療心理学の実際1 精神科、心療内科、児童精神科における心理社会的課題と支援の実際 |
第7回 | 医療心理学の実際2 身体医療における心理社会的課題と支援の実際 |
第8回 | うつ病における心理社会的特徴と支援 |
第9回 | 不安症・心身症における心理社会的特徴と支援 |
第10回 | 産業保健における心理社会的課題と支援の実際 |
第11回 | 地域保健活動における心理社会的課題と支援の実際 |
第12回 | 災害心理学 |
第13回 | 多職種協働における心理職の役割 |
第14回 | 医療者に求められるコミュニケーション技術(オンライン) |
第15回 | まとめ(到達度確認のための試験を含む) |