政治史Ⅱ
担当者日暮 吉延教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [法律学科 2017年度以前]
科目ナンバリングPOL-104

授業の概要(ねらい)

 この講義の目的は、戦後日本の政治史についての詳細な検討を通じて、国家の行動、政治家・官僚の意思決定、権力闘争などをリアルに理解することです。 主要な検討対象は戦後日本政治史ですが、現代国家の内政と外交は密接に連動しているので、国際環境、諸外国との関係についても検討します。
 なお戦前期日本の外交を学ぶ日暮担当の「外交史」は、この講義と密接な関係にあります。

授業の到達目標

1)政治史に関する基礎的な知識を修得し、政治外交の仕組みを他者に説明できる。
2)「政治」の具体的なあり方、日本社会の特質を理解できる。
3)内政と外交がいかに関連しているかを具体的ケースに即して理解できる。
4)戦後日本の政治過程の分析を通じて、現在の日本の位置について理解できる。

成績評価の方法および基準

試験の成績(90%)、ディスカッション・ペーパー、授業への貢献度(10%)等を評価します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書特定の教科書は使用せず、授業中に参考資料を配付します。
参考文献前期「政治史(日本)Ⅰ」の参考文献を参照

準備学修の内容

毎回、自分でとったノートをなるべく当日中に一度、読み返すこと。疑問に思った部分があれば、事典等で調べたり、文章の修正をしたりすること。この簡単な作業をするだけでも学習成果は相当に上がるはずです。

その他履修上の注意事項

・日暮が担当する「外交史」「国際関係論」の履修が望まれます。
・充実したノートを自分自身で作成することが重要です。その理由は二つ。(1)講義を聴いて「ここは重要だ」と自分が判断した部分を迅速にメモする(ノートをとる)ことは、社会に出てから必要となる「問題のポイントをつかむ力」「判断力」をつける訓練になります。(2)人間は残念ながら物事をどうしても忘れてしまうので、覚えておくためにメモ(覚え書き、備忘録)をとることが必要です。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス
第2回冷戦とは何か
第3回冷戦の展開(1)
第4回冷戦の展開(2)
第5回対日講和の始動(1)
第6回対日講和の始動(2)
第7回日本再軍備(1)
第8回日本再軍備(2)
第9回朝鮮戦争と日本
第10回対日講和7原則
第11回外務省と講和
第12回講和と国際政治
(前後の時期、オンライン授業公開)
第13回サンフランシスコ講和条約
第14回試験、および議論のフィードバック(授業内での解説)
第15回オンライン授業:全面講和と多数講和(第12回授業と同時期に公開)