心理学研究演習Ⅲ
担当者村上 香奈教員紹介
単位・開講先必修  2単位 [心理学科 2018年度以降]
科目ナンバリングSEM-401

授業の概要(ねらい)

 学校では、子どもたちの発達にともなって生じる課題(例.卒業後の進路)だけでなく、不登校、いじめ、虐待、発達障害のある子どもへの教育・支援といった多様な問題や課題が生じている。この演習では、学校とはどのような場所かを理解した上で、具体的にどのような問題や課題が生じているのか、また、その問題に対してどのような支援や対応が求められるのかを臨床心理学や学校心理学の視点から検討する。さらに、学校だけでなく、子どもたちを支援する社会的資源(教育相談所、適応指導教室、児童相談所、放課後支援など)にも注目する。 
 学校は誰もが経験し、今後は保護者として関わる可能性がある場所である。そのため、学校や学校で起きている事柄に対して、問題意識を持ち、積極的に取り組んでもらいたい。   
 なお、心理学研究演習は、調査・実験・観察・面接・尺度構成・検査などの方法を用いて、自ら研究を計画し、データの採取、処理、解析を行い、報告書の提出を行う実習であり、本科目はそのプロセスの1つである。最終的には、実証研究を行い、研究成果を個人でレポートに書いて提出をする。

授業の到達目標

1)学校で生じる諸問題とその対応について、問題意識を持つことができる
2)自身の問題意識に基づき、研究テーマを明確にすることができる
3)他者にわかりやすい発表ができる
4)ディスカッションにおいて自分の考えを述べることができる

成績評価の方法および基準

 参加態度50%、発表(資料作成含む)50%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献子どもを支援する教育の心理学 村上香奈・山崎浩一編著ミネルヴァ書房

準備学修の内容

 研究テーマに関連する文献を検索し、これらをまとめて、発表の準備を進める。

その他履修上の注意事項

 積極的に参加するとともに、一人ひとりの考えを尊重する態度をもってほしい。
 履修者の人数によって授業計画に変更が生じる場合がある。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス
第2回研究テーマの発表
第3回学生による文献や研究経過の発表とディスカッション①
第4回学生による文献や研究経過の発表とディスカッション②
第5回学生による文献や研究経過の発表とディスカッション③
第6回学生による文献や研究経過の発表とディスカッション④
第7回学生による文献や研究経過の発表とディスカッション⑤
第8回学生による文献や研究経過の発表とディスカッション⑥
第9回学生による文献や研究経過の発表とディスカッション⑦
第10回学生による文献や研究経過の発表とディスカッション⑧
第11回学生による文献や研究経過の発表とディスカッション⑨
第12回学生による文献や研究経過の発表とディスカッション⑩
第13回発表会:自分の問題意識やテーマについて発表する
第14回研究計画作成の仕方について学ぶ(オンデマンド形式)
第15回まとめ