心理学研究演習Ⅳ
担当者高梨 利恵子教員紹介
単位・開講先必修  2単位 [心理学科 2018年度以降]
科目ナンバリングSEM-402

授業の概要(ねらい)

 本演習では実証に基づく科学的な心理療法として注目されている認知行動療法の理論を学びながら、心の健康に関連するさまざまな要因について、実験や調査を立案して研究することをめざす。扱うテーマは日常の様々なストレス反応や、不安、落ち込み、満足感、やる気といった身近な感情状態や,それと相互作用する物事のとらえ方(認知),行動を中心とする。
 秋期では、春期で見出した関心と立案した計画に基づき、調査や実験を行い、分析、考察、プレゼンテーション、レポートによる報告を行うところまで実施する。文献の探し方や発表方法、ディスカッション方法といった研究のためのスキルについても学んでいく。

授業の到達目標

1)心の健康に関するテーマに対し、自らの問題意識を持つことができる。
2)先行研究集めて吟味し、研究テーマを絞り込むことができる。
3)研究テーマに沿った研究計画を立案し、適した方法でデータの収集・分析ができ、結果を適切に考察し報告できる。
4)効果的なプレゼンテーションができる。
5)ディスカッションにおいて自分の考えを他者に伝わるように述べることができる。

成績評価の方法および基準

 レポート:40%
 自らの関心と先行研究を踏まえたテーマの選定、研究方法、結果の分析方法、考察の適切性、妥当性などを評価する。
 平常点評価:60%
 自分、および他の履修者の研究への積極的な参加、貢献(文献の読み込み、アイディアの提供、準備、研究実践の統率、協力など)を評価する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献なるほど! 心理学研究法 (心理学ベーシック 第 1巻) 三浦 麻子 (著) 北大路書房
参考文献なるほど! 心理学調査法 (心理学ベーシック第3巻) 大竹 恵子 (著), 三浦 麻子 (監修) 北大路書房
参考文献なるほど! 心理学面接法 (心理学ベーシック第5巻) 米山 直樹 (著, 編集), 佐藤 寛 (著, 編集) 北大路書房
参考文献心理学の卒業研究ワークブック 発想から論文完成までの10ステージ小塩 真司(著)、 宅 香菜子(著) 金子書房

準備学修の内容

 授業時間は、主に文献研究、研究の進捗状況、研究成果に関する発表とディスカッションに当てられるため、発表準備、研究実施、データ分析などの作業は、授業時間外に、自主的に行うことが求められる。

その他履修上の注意事項

 発表準備、研究実施、データ分析などの作業は、個人、あるいはグループごとに授業時間外の時間を作り行う必要がある。
 実験協力者あるいは調査協力者をつのる際には、倫理的問題や社会的責任を忘れてはいけない。

授業内容

授業内容
第1回以下はあくまでも予定であり、登録学生の人数や理解度、各研究の進捗状況により授業開始後変更もある。

オリエンテーション 後期指導の方法について
第2回研究進捗発表とディスカッション1
研究データ収集に関する指導1
第3回研究進捗発表とディスカッション2
研究データ収集に関する指導2
第4回研究進捗発表とディスカッション3
研究データ収集関する指導3
第5回研究進捗発表とディスカッション4
分析に関する指導1
第6回研究進捗発表とディスカッション5
分析に関する指導2
第7回研究進捗発表とディスカッション6
分析関する指導3
第8回研究進捗発表とディスカッション7
考察、レポート執筆に関する指導1
第9回研究進捗発表とディスカッション8
考察、レポート執筆に関する指導2
第10回研究進捗発表とディスカッション9
考察、レポート執筆に関する指導3
第11回研究発表会実施1
第12回研究発表会実施2
第13回研究発表会実施3
第14回研究発表会実施4
第15回まとめ(オンライン)