アジア経済論Ⅰ
担当者李  燦雨教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [経営学科]
科目ナンバリングECP-305

授業の概要(ねらい)

アジア地域は世界経済の中でも経済成長が最も早い地域であり、日本においても重要な経済パートナです。アジア地域の経済を分かることは日本の持続的な経済発展のためにも欠かせない情報を得ることとなります。
本講義では、アジア地域の経済の実態を理解しながら、アジア地域が世界経済に統合していくプロセスの中での高成長や経済危機、そして経済回復の原因を分析します。特に、日本とアジア地域との経済連携の将来像を念頭に入れながら、アジア地域経済が抱える課題に対する考え方を学んで行きます。

授業の到達目標

①21世紀の世界経済においてもっとも注目されているアジア地域に対し、その経済成長のメカニズムと動力に対する基礎的な知識を修得する。
②アジア地域経済の問題点と課題を論理的に説明できる。

成績評価の方法および基準

平常点(30%)講義への主体的参加をを評価します。
期中課題レポート(20%)
期末テスト:試験(50%)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書テキスト:適宜配布する。
参考文献現代アジア経済論 - 「アジアの世紀」を学ぶ遠藤環、伊藤亜聖、大泉啓一郎、後藤健太有斐閣ブックス

準備学修の内容

・各回の授業内容についてあらかじめ調査をして1枚のレポートにまとめること。

その他履修上の注意事項

この授業は、講義形式を中心としますが、3-4年生の受講者の主体的な参加を重視します。この授業で出るアジア地域の経済実態や課題について、質問や議論に積極的に取り組んでください。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション:アジア経済の概観
第2回世界の中のアジア経済:アジア経済の力
第3回生産するアジア――グローバルな分業ネットワークと地場企業の発展
第4回資本がめぐるアジア――成長と資本フロー
第5回移動するアジア――相互依存関係の深まりと加速するヒトの流れ
第6回アジア通貨危機の経験
第7回アジアの経済統合:APEC、RCEP、TPP
第8回革新するアジア――中所得国化と成長パターンの転換
第9回老いていくアジア――人口ボーナスから人口オーナスへ
第10回アジアに浸透する日本・中国・韓国・インドの競争
第11回アジアのインフラ整備(交通、物流)
第12回アジアの抱える諸問題①:東アジア
第13回アジアの抱える諸問題②:南アジア
第14回アジア経済の今後、従業のまとめテスト
第15回不平等化するアジア(オンライン授業:6月18日土曜日)