日本語の文法Ⅰ
担当者中沢 紀子教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [日本文化学科]
科目ナンバリングJLN-203

授業の概要(ねらい)

 私たちが普段使用している日本語は、どのような「仕組み・きまり」で成り立っているのであろうか。「私は自分の部屋でストレッチをする」は言えるが、「私は自分の部屋にストレッチをする」とは言えない。一方、「太郎はヨーロッパに出張する」は言えるが、「太郎はヨーロッパで出張する」とは言えない。では、この「に」と「で」の違いは何なのだろうか。私たちはこの違いを意識することなく使用しているが、もし日本語を勉強している人に説明するとしたら、あなたはどのように説明するだろうか。
 授業では、具体例を取り上げながら、日本語という言語を「言語の仕組み」という観点から見直してみる。

授業の到達目標

 日本語の文法事項について説明することができる。
 見過ごしがちな日本語の表現に気付くことができる。

成績評価の方法および基準

 テスト(70%)・(授業時・授業時間外で実施する)課題(30%)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献

準備学修の内容

 授業では、レポートを課すことがある。準備学修では、その際に必要な言語事例をそろえておくことが求められる。この事例採取については、授業時に指示する。

その他履修上の注意事項

 授業では、私語厳禁とする。
 受講者多数の場合、履修制限をかけることがある。履修を希望する学生は、初回の授業に必ず出席すること。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス(何故いま「日本語」の授業なのか?)
第2回日本語とはどのような言語なのか学ぶ。
第3回日本語の文法について:意味が伝わるとはどのような状態を指すのか?
第4回日本語の品詞について学ぶ。
第5回日本語の格助詞について学ぶ(格助詞とは何か?)。
第6回日本語の格助詞について学ぶ(「を」「に」「で」)。
第7回日本語の自動詞と他動詞について学ぶ。
第8回日本語のテンスについて学ぶ。
第9回日本語のアスペクトについて学ぶ。
第10回日本語のヴォイスについて学ぶ。
第11回複文について学ぶ。
第12回複文について学ぶ。
第13回テスト①とその解説。
第14回テスト②とその解説。
第15回LMS授業:身近な日本語の諸問題を文法的に説明する。また、到達目標の確認を行う。