日本文化Ⅰ-Ⅰ
担当者大脇 淳一教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [総合基礎科目]
科目ナンバリングJLT-101

授業の概要(ねらい)

日本文化を語るとき、人間の生活の基準である「衣・食・住」に触れずに語ることはできない。
本講義では、その中でも「住」に焦点を当てていく。「住む」とは?。「家」とは?環境論的視点から、まずは人間が住む場所の地形的立地条件を確認し、日本の自然を「風土」としてとらえ、東京を考現学的に確認していくことにする。

授業の到達目標

・これから必須知識となる環境論的思考を身につける。

成績評価の方法および基準

・第15回に実施する確認テストによって100%評価する。ただし、授業への参加度(授業アンケートへの回答等)も加点対象とする。
・確認テストは論述形式とし、これまでの講義ノートなど参照可能とする。事前に告知をし、様式等は試験当日に配布をするので、皆さんが自身で準備する必要はありません。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献『農村集落の地形的立地条件と空間構成に関する研究』齋木崇人
参考文献『風土―人間学的考察―』和辻哲郎岩波書店
参考文献『考現学入門』(著)今和次郎/(編)藤森照信ちくま文庫
参考文献『アリーナ 特集-民族知としての風水- シンポジウム-風水思想と東アジア-』中部大学編風媒社

準備学修の内容

・専門的な用語等については、講義内で適宜分かりやすく説明するので、予習の必要はありません。
・復習に関しては、講義で身につけた知識を日常で実践できるよう、意識をして生活を送ってみてください。
・新聞や雑誌、インターネット等で、関心の持てる記事などを見つけたら、スクラップをして、自身オリジナルの資料を作ってみてください。

その他履修上の注意事項

・資料の配布がある場合はLMSにアップロードするので、使い方を確認しておいてください。
・必要に応じて外部講師(ゲストスピーカー)に来てもらう場合があります。
・各回の講義は授業内容によりますが、皆さんの希望や進捗状況により、内容や進度、スケジュールは適宜変更する場合があります。
・状況によってオンライン授業に変更になった場合は、受講生の皆さんの不利益にならない形で、講義や模擬の形態を変更し、情報を伝えるので心配しないでください。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス
第2回地形立地と形態―上代語概念による集落空間の立地分類とその命名―1
第3回地形立地と形態―上代語概念による集落空間の立地分類とその命名―2
第4回集落空間の構成要素―生産域・居住域・聖域・境界域・水系・道路―
第5回類型別にみた集落空間の構成原理1
第6回類型別にみた集落空間の構成原理2
第7回沖縄の近世集落形成1
第8回沖縄の近世集落形成2
第9回モンスーン的風土の特殊形態-日本-1
第10回モンスーン的風土の特殊形態-日本-2
第11回考現学とは何か
第12回東京の風俗記録・採集・雑景1
第13回東京の風俗記録・採集・雑景2
第14回下宿住み学生持物調べ
第15回講義全体のまとめと理解度確認テスト