西洋史演習1B-Ⅱ
担当者原田 亜希子教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [史学科]
科目ナンバリングSEM-326

授業の概要(ねらい)

この授業では、ルネサンスに関する複数の研究文献を用いて、その読解と発表・討論を通じて歴史研究の基本的な方法を学びます。テキストの内容を正確に理解するだけではなく、その内容に関して議論することによって、歴史を考察する枠組みを運用する力も身につけていきます。
受講生は毎回必ずその回に講読するテキストの該当箇所を事前に読み、内容をよく理解したうえで授業に臨んでください。受講生は一人につき1~2回以上の発表を担当してもらいます。事前に割り振られた報告担当者は、講読するテキストの該当箇所を要約し、論点を整理して自分なりの解釈を発表します。報告者の発表をもとに受講生と教員とで全体討論を行う形で授業を進めていきます。

授業の到達目標

テキストを正確に読み解き、その内容を適切に要約することができるようになる
多様な情報を論点を絞って整理し、自分なりの解釈を他者に説明することができるようになる
関連する研究文献を自分で検索できるようになる

成績評価の方法および基準

報告担当者としての発表:30%
全体討論への積極的な参加:50%
授業の課題に基づいた学期末レポート:20%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『ルネサンス都市フィレンツェ』ジーン・A、ブラッカー著、森田義之、松本典昭訳岩波書店
教科書『ルネサンス文化史ーある史的肖像』エウジェニオ・ガレン著、澤井繁男訳平凡社ライブラリー
参考文献

準備学修の内容

受講生は自分が担当報告者ではない回でも、必ず講読テキストの該当箇所を事前に読み、内容をよく理解しておいてください。
報告担当者は、発表においてはレジュメを作成し、テキストの内容を正確に要約すると同時に、自分なりの論点を整理した分かりやすい発表を心がけてください。

その他履修上の注意事項

自分が担当する発表の準備をきちんと行うことはもちろんの事、担当報告者ではない回でも、全体討論の場で質問や発言をすることを求めます。またテーマを深めるうえでは、積極的に自分で関連する研究文献を調べるようにしてください。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス:授業の進め方(歴史研究に関する基本説明)、担当報告者の割り振り
第2回発表の方法に関しての基本事項の確認、使用テキストの説明、研究文献の調べ方
(LMSによるオンデマンド形式)
第3回『ルネサンス都市フィレンツェ』第1章:ルネサンス都市を読む
担当報告者による報告と全体討論
第4回『ルネサンス都市フィレンツェ』第2章:経済を読む
担当報告者による報告と全体討論
第5回『ルネサンス都市フィレンツェ』第3章:都市貴族を読む
担当報告者による報告と全体討論
第6回『ルネサンス都市フィレンツェ』第4章:政治を読む
担当報告者による報告と全体討論
第7回『ルネサンス都市フィレンツェ』第5章:教会と信仰を読む
担当報告者による報告と全体討論
第8回『ルネサンス都市フィレンツェ』第6章~第7章:文化/共和国の黄昏を読む
担当報告者による報告と全体討論
第9回『ルネサンス文化史』第1章~第3章を読む
担当報告者による報告と全体討論
第10回『ルネサンス文化史』第4章~第6章を読む
担当報告者による報告と全体討論
第11回『ルネサンス文化史』第7章~第8章を読む
担当報告者による報告と全体討論
第12回『ルネサンス文化史』第9章~第10章を読む
担当報告者による報告と全体討論
第13回『ルネサンス文化史』第11章~第12章を読む
担当報告者による報告と全体討論
第14回『ルネサンス文化史』第13章を読む
担当報告者による報告と全体討論
第15回全体討論:ルネサンス再考