担当者 | 吉野 裕教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択必修 2単位 [史学科] | |
科目ナンバリング | GGR-212 |
この講義では全受講者・教員間で、世界の食文化に関する書籍『茶の世界史―緑茶の文化と紅茶の社会―』を読み進めていきます。毎回、発表担当者は指定された部分を事前に読み、その要旨をレジュメにまとめます。そして講義時に、担当箇所の内容をわかりやすく他の履修者・教員に説明することになります。さらに発表内容について討論(質疑応答)を行い、書籍の内容や専門用語などに関する理解を深めていきます。これに加え、文章を要約する能力やプレゼンテーションの技術も身につけることが可能になります。これらの技術・能力は卒業論文を作成するうえで不可欠なものとなります。
また第2回目に、みなさんご自身に「世界の食べもの・飲み物」に関する学術的なコラムを探していただきます。 そして、第11〜15回目にこれらを全員で楽しく輪読します。 以上の作業を経験することで、みなさんは様々な社会の様子や記述された地域の特徴を把握できるようになります。
①地理学に関する書籍を読み、その要旨をレジュメ・スライドにまとめ、これらを用いて発表できる。
②書籍に記述されている地域の食文化の特徴を把握し、これを他者に説明できる。
発表(80%)と受講態度(20%)をもとに総合的に評価を行います。
※受講態度:質疑応答にのぞむ態度のことを意味します。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 角山 栄 | 『茶の世界史 改版』 | 中央公論新社 |
参考文献 |
講義の前後にテキストを熟読し、予習・復習をして下さい。また、地理学とその隣接分野の書籍を読み、知識の獲得に励んで下さい。
・第1回目の授業はオンラインでの実施となります。これに関する情報をLMS(地理書講読Ⅱ)に掲示しますので、きちんと確認して下さい。
・「地理書講読Ⅰ」とあわせて通年で受講することを望みます。また、「地理学演習Ⅰ・Ⅱ」の履修希望者に、この科目の履修をおすすめします。
・毎回、リアクションペーパーを配布します。これに質問・意見・要望などを自由に書いて提出して下さい(記載内容で減点することはありません)。
・特段の事情なく欠席・遅刻回数が著しく多い、発表時に無断で欠席したなどの場合は成績評価の対象としません。やむを得ない事情がある場合は、ご相談下さい。
・発表時にはパワーポイントを使用して下さい。これを機に、パソコン関連の知識・技術を磨いて下さい。
・履修者の人数に応じて授業の形式・内容を変更する場合があります。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス、履修上の諸注意、教科書の案内【オンライン】 |
第2回 | 発表当番を決めよう、コラムを探そう |
第3回 | プロローグ、世界の食べもの・飲み物に関するコラムを読もう(1)コラムを検索しよう |
第4回 | 発表①第1部 文化としての茶 緑茶VS紅茶 |
第5回 | 発表②第1部 文化としての茶 ヨーロッパ人の茶の発見 |
第6回 | 発表③第1部 文化としての茶 イギリスに定着した紅茶 |
第7回 | 発表④第1部 文化としての茶 紅茶文化の光と影 |
第8回 | 発表⑤第2部 商品としての茶 日本の開港と世界市場 |
第9回 | 発表⑥第2部 商品としての茶 茶をめぐる日本の情報活動 |
第10回 | 発表⑦第2部 商品としての茶 日本茶の戦いとその運命 |
第11回 | エピローグ、世界の食べもの・飲み物に関するコラムを読もう(2)コラムを輪読しよう |
第12回 | 世界の食べもの・飲み物に関するコラムを読もう(3)コラムを輪読しよう |
第13回 | 世界の食べもの・飲み物に関するコラムを読もう(4)コラムを輪読しよう |
第14回 | 世界の食べもの・飲み物に関するコラムを読もう(5)コラムを輪読しよう |
第15回 | 世界の食べもの・飲み物に関するコラムを読もう(6)コラムを輪読しよう・総括 |