経済学演習Ⅲ
担当者奥田 英信教員紹介
単位・開講先必修  4単位 [経済学研究科 経済学専攻]
科目ナンバリング

授業の概要(ねらい)

「新興市場経済(特にアジア)の金融問題」に興味のある人、このテーマで修士論文を書こうと考えている人を、想定した授業です。
経済発展における金融の役割について、マクロ面(経済成長と金融機能)とミクロ面(銀行、証券市場、企業)から学びます。
具体的な事例を用いて、基礎的な分析手法も学びます。

授業の到達目標

①東・東南アジア諸国の金融発展について、課題を発見しそれを解決する方法を考え提案できる。
②言語能力と論理的思考力を高め、それを基にプレゼンテーションすることができる。
③他者との協働に参加し自分の考えを発表できる。
④東・東南アジア諸国の金融発展について、調査し発表できる。

成績評価の方法および基準

ゼミでの質問・議論・報告への参加度(50%)と、期末に提出する研究計画書(50%)から、評価します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『新版 開発金融論』奥田英信・三重野文晴・生島靖久日本評論社
参考文献なし

準備学修の内容

①授業で扱う箇所について、テキストを丁寧に(最低2回)読んでおいてください。
②テキストを読んで理解が出来なかった点について、「質問リスト」を作成して授業に参加してください。

その他履修上の注意事項

演習ですから、やむを得ない場合を除き、全ての授業に参加することが履修条件です。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション:ゼミナールの進めかたを相談して、具体的な予定を決めます。以下は、暫定的な予定の一案です。
第2回経済発展における金融の役割とは何か
第3回過去半世紀の開発金融政策パラダイムの変遷
第4回東南アジア諸国における開発金融パラダイム:産業高度化と金融制度
第5回東南アジア諸国における開発金融パラダイム:金融制度への政治的社会的要素の重要性
第6回東南アジア諸国における開発金融パラダイム:近年の課題
第7回金融発展における銀行と市場:銀行と市場の機能と経済発展
第8回金融発展における銀行と市場:東南アジアの経験
第9回途上国の銀行とその経営特性
第10回金融発展における外国銀行の役割
第11回途上国の銀行のミクロ経済分析:効率性
第12回途上国の銀行のミクロ経済分析:効競争度
第13回途上国の銀行のミクロ経済分析:資本構成
第14回途上国の証券市場:必要性と制約
第15回途上国の証券市場:東南アジア諸国の経験
第16回イントロダクション:ゼミナールの進めかたを相談して、具体的な予定を決めます。以下は、暫定的な予定の一案です。
第17回途上国の企業金融:資金調達
第18回途上国の企業金融:ガバナンス
第19回途上国の企業金融:東南アジア諸国の事例(1)
第20回途上国の企業金融:東南アジア諸国の事例(2)
第21回マイクロ・ファイナンス:インフォーマル金融とマイクロ・ファイナンスの仕組み
第22回マイクロ・ファイナンス:事例研究
第23回経済発展と海外資金の役割:民間資金と公的資金
第24回経済発展と海外資金の役割:債務問題と援助
第25回レポート(研究計画書)の作成:テーマの選択
第26回レポート(研究計画書)の作成:アウトラインの報告
第27回レポート(研究計画書)の作成:進行状況の報告
第28回レポート(研究計画書)の作成:進行状況の報告
第29回レポート(研究計画書)の作成:中間報告
第30回レポート(研究計画書)の作成:最終報告