考古学特殊講義4B-Ⅱ
担当者赤司 千恵教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [史学科]
科目ナンバリングARC-218

授業の概要(ねらい)

 本科目は、遺跡から出土する植物遺存体の扱い方、分析方法、研究手法について包括的に学ぶことを目的とする。出土植物は、当時の食性、農耕技術、森林資源利用、古環境などにかんする様々な情報を提供してくれる。授業内では、多種ある植物遺存体の特性と分析方法(種実、材、花粉、プラントオパールなど)、それぞれの植物遺存体から何が分かるのか、何をどう組み合わせると何が引き出せるのか、それらをどう解釈するのかなど、国内外のさまざまな研究例を紹介しながら説明する。

授業の到達目標

 出土植物の種類と分析方法、その特性について理解し、複合的な考古学研究にかんする幅広い知識を習得する。また、一般的な植物考古学の論文の構成と、どのようなことに注意して読むべきかを理解し、適切に引用できる能力を身に着ける。

成績評価の方法および基準

リアクションペーパー(20%)とレポート(80%)による。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献

準備学修の内容

その他履修上の注意事項

多数の論文を紹介するので、各授業内で引用文献リストを配布する。紹介する論文を1本でも読んでみること。

授業内容

授業内容
第1回植物考古学とは
第2回植物考古学史
第3回大型植物遺存体(種実)の分析方法
第4回大型植物遺存体(種実)の研究
第5回大型植物遺存体(材)の分析方法
第6回大型植物遺存体(材)の研究
第7回花粉分析(オンライン)
第8回プラントオパール分析
第9回残留有機物分析
第10回出土植物と実験考古学
第11回出土植物の同位体分析
第12回出土植物のDNA分析
第13回デンプン粒分析
第14回食品遺存体の分析
第15回植物考古学の複合的研究