東洋史Ⅰ
担当者野本 敬教員紹介
学年・開講期1年次 前期  [経済学部 地域経済学科]
科目の種類総合基礎
区分・単位選択 2単位
科目ナンバー0E151

授業の概要(ねらい)

この講義では東アジア地域の歴史と文化について学びます。
今期は19世紀以前の中国を中心とした東アジア諸地域の多様な「伝統社会・文化」の成立過程について学び、現代世界の諸問題を過去の歴史的経緯とともに理解する視点の獲得を目指します。
この科目は人文科学・社会科学や自然科学を背景として、国際性や異文化理解のための知識と理解を涵養するものであり、総合基礎科目の学修目標1と3に対応します。

授業の到達目標

東アジア諸地域における地理・自然・民族・宗教など基礎知識を修得し、「前近代史」を各地域の生態環境との関わりを主として学ぶことにより、アジア各地域の「個性」と文化について理解し、現代的諸問題との関わりについて説明できるようになることをめざします。

成績評価の方法および基準

期末試験またはレポート(50%)及び平常点(50%)より評価します。平常点はLMSの課題履行状況などから判断します。
評価に関わる試験またはレポート・課題の解説については、LMS上で解答例や評価観点を解説することにより行います。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献 特定の教科書は使用しません。講義は資料を配付しますが、授業理解の補助として中国史の概説書を準備することを推奨します。詳細についてはその他の参考文献含め授業内で紹介していきます。

準備学修の内容

講義は基本的な事実関係を確認している前提で行い、枠組みや流れ、因果関係などの概念的説明が多くなります。
基本的事項は概説書の該当箇所を事前に読んで予習しておいてください(30分~1時間程度)。
授業後は解説した内容と概説書の該当箇所の記載を再度確認したうえでまとめ、紹介された参考文献に目を通すなどによりさらに理解を深めるなど、授業時間外で学習を進めることは必須です。(1時間~30分程度)
授業の進行と並行して一定の単元毎にLMSを利用した理解度を測る課題を設定するので、授業時間外に実施してください。そのためにも復習には一定の時間が必要です(30分程度)。
具体的な要領については授業時に随時提示していきます。

その他履修上の注意事項

資料はLMS掲示により配付の予定です。
教室内では、脱帽、スマートフォンなど電子機器は使用を控え、私語を慎むなど講義の妨げにならないよう静粛にして下さい。
授業時間中で説明できる事項には限りがあるので、背景や関連事項などについては授業時間外に図書館で紹介した参考文献に実際に目を通すなど、各自の能動的な学習が必要になります。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション:「多元的」中国とその範囲
第2回「歴史上の中国」観と現代的視点からの「伝統」
第3回環境と文明:農牧交界地帯としての東アジア
第4回「中原」の形成
第5回「中国」の展開
第6回中国史上の「北」と「南」①
第7回統一の時代①秦帝国
第8回統一の時代②漢帝国と「古典国制」
第9回分裂の時代:魏晋南北朝~中国史上における「南」
第10回統一と対峙の時代①隋唐帝国
第11回統一と対峙の時代②ユーラシア東方における中国
第12回帝国の時代①モンゴル帝国の「混一」
第13回帝国の時代②明朝:現代中国の原点
第14回帝国の時代③清朝:近世「帝国」
第15回まとめ:中国史上の「北」と「南」②