スポーツコンディショニング論1
担当者庄司 智則
学年・開講期2年次 前期  [医療技術学部 柔道整復学科]
科目の種類専門基礎
区分・単位選択 2単位
科目ナンバー7B304

授業の概要(ねらい)

本授業は講義・実技形式によって行われ、アスリートに対するコンディショニングのひとつであるテーピングを学んでいきます。
テーピングとは、外傷の応急処置、再発防止、外傷・障害の予防などを目的に、解剖学的な構造および外傷・障害の発生機転(メカニズム)などにそって身体の一部に粘着(接着)テープを規則正しく貼ったり、巻いたりする方法のことです。
ここでは、足部、足関節、下腿部、膝関節、大腿部・股関節、腰部・胸部、肩鎖関節・肩関節、肘関節、手関節・指関節に対するテーピングについて、講義を交えながら実技を行い、知識・技術を修得します。
この授業では主にディプロマポリシー1に関する知識、技法を修得します。

授業の到達目標

本授業の目標は、アスレティックトレーナーの重要な仕事のひとつであるコンディショニングのなかの「テーピング」の知識・技術を身に着けることです。
具体的には、以下の点を到達目標とします。
①テーピングの意味および注意事項を説明できる。
②各種テーピングのそれぞれの特色を理解し、場面に応じて使い分けることができる。
③足部アーチのテーピングを時間内に正確に実施できる。
④足関節のテーピングを時間内に正確に実施できる。
⑤下腿のテーピングを時間内に正確に実施できる。
⑥膝関節のテーピングを時間内に正確に実施できる。
⑦大腿部テーピングを時間内に正確に実施できる。
⑧肩鎖関節のテーピングを時間内に正確に実施できる。
⑨肩関節のテーピングを時間内に正確に実施できる。
⑩肘関節のテーピングを時間内に正確に実施できる。

成績評価の方法および基準

①授業内評価(15%)、②期末の試験(85%:理論15% 実技70%)
①、②の合計点で60点以上を合格とします。
中間アンケートの結果をもとに、全体に対するフィードバックを行います。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書公認アスレティックトレーナー専門科目テキスト⑥「予防とコンディショニング」財団法人 日本スポーツ協会
参考文献

準備学修の内容

これまでに学修してきたきた機能解剖学、スポーツ外傷・障害などの知識がベースとなりますので、予め復習しておいて下さい。
具体的には、授業前の予習として1.5時間程、次回授業予定の対応する教科書のページを読み、技法について前以て理解しておくと同時に、機能解剖などについて復習をしてください。
また、各回の授業後には復習として最低でも1.5時間程、各自繰り返し練習を行い、いつでも巻けるように技術を習得して下さい。

その他履修上の注意事項

受講にはトレーナー課程に登録することが必要です。テキスト代および実習費が別途必要となります。詳細についてはガイダンスで説明します。

授業内容

授業内容
第1回テーピング概論
第2回足部のテーピング:足アーチ、踵
第3回足関節のテーピング1:基本
第4回足関節のテーピング2:基本、クローズド・バスケットウィーブ
第5回足関節のテーピング3:基本、伸縮テープを併用した方法、オープン・バスケットウィーブ
第6回足関節のテーピング4・下腿のテーピング:底背屈制限、アキレス腱
第7回膝関節のテーピング1:内側側副靭帯
第8回膝関節のテーピング2:前十字靭帯
第9回大腿部・股関節のテーピング:肉離れ・股関節外転制限
第10回腰部・胸部のテーピング:腰部、腸骨稜打撲・肋軟関節分離
第11回肩鎖関節のテーピング:肩鎖関節捻挫
第12回肩関節のテーピング:肩関節反復性前方脱臼
第13回肘関節のテーピング:内側側副靭帯損傷、過伸展捻挫
第14回手関節・指関節のテーピング:手関節捻挫、母指MP関節、PIP関節DIP関節
第15回試験とまとめ
※上記の内容を中心に構成しますが、時間(時限)の配分は適宜調整しながら進めます。