担当者 | 村松 灯 | |
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学年・開講期 | 2年次 前期 [経済学部 地域経済学科] | |
科目の種類 | 教職課程関係科目 | |
区分・単位 | 教必 2単位 | |
科目ナンバー | 9G201 |
この授業では、教育の基本的概念や教育を成り立たせる諸要素について学び、教育という事象をより深く理解するための基礎を形成します。
教育は誰にとっても身近なものであり、多くの人が教育について自分なりの見方や考えをもっています。けれども、そうした「教育観」は、個人的な経験に基づいたものにとどまっていたり、妥当性が確証されていない言説から影響を受けたものであったりすることも多いのではないでしょうか。この授業では、教育の基礎理論を概観することで、自らの教育観を見つめ直し、それを学的にブラッシュアップしていくことを目指します。
授業の形式としては、講義だけではなく、リアクションペーパーやペアワーク、グループディスカッションなどの学習活動を含む予定です。
(1)教育の基本的概念および構成要素とその関連について理解し、教育の意義と限界について多角的に考察することができる。
(2)教育に関する歴史や思想を理解し、それらの今日的意義を説明することができる。
(3)教育の現代的課題について、関連する教育の基礎理論を踏まえて検討することができる。
リアクションペーパー(15%)、各回の事前事後に取り組む課題(30%)、試験(55%)をもとに総合的に評価します。
リアクションペーパーと課題については、次の回で全体に対するフィードバックを行います。なお、重大な事実誤認がある場合はコメントをつけて返却しますので、各自教材や参考文献などを参照して復習してください。試験については、授業内で模範解答を示すとともに、解説を行います。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 毎回、レジュメと資料をLMSに掲載します。 | ||
参考文献 | 『ワークで学ぶ教育学 増補改訂版』 | 井藤元編 | ナカニシヤ出版、2020年(ISBN: 978-4779514463) |
参考文献 | 『教育学をつかむ 改訂版』 | 木村元・小玉重夫・船橋一男 | 有斐閣、2019年 (ISBN: 978-4641177260) |
参考文献 | 『教育の哲学・歴史』 | 古屋恵太編著 | 学文社、2017年 (ISBN: 978-4762026126) |
・毎回、教材(レジュメと資料)と事前課題をLMSに掲載します。掲載された教材を使って予習をするとともに、事前課題に取り組んだうえで授業に臨んでください。(1時間)
・授業後は、学習した内容をもとにリアクションペーパーを作成するとともに、事後課題に取り組み、これら二つを期限内に提出してください。その際、教材や参考文献などを見返し、不明点を残さないように復習しておくこと。(2時間)
・受講生の関心や理解度に応じて、授業内容の順序などに変更を加えることがあります。
・教材や課題などをLMSに掲載します。
・「学校と教育の歴史」(教職科目、総合基礎科目)と合わせて履修することで、教育の理念や思想についてより深く理解できるように授業設計しています。
回 | 授業内容 |
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第1回 | イントロダクション |
第2回 | 教育とは何か / 教育学とは何か |
第3回 | 学校について考える① 近代公教育制度の成立 |
第4回 | 学校について考える② 学校の社会的機能と公共性 |
第5回 | 学校について考える③ 学校の多様化 |
第6回 | 学校について考える④ 学校教育という「問題」 |
第7回 | 教育に関わるアクターについて考える① 子ども |
第8回 | 教育に関わるアクターについて考える② 教師 |
第9回 | 教育に関わるアクターについて考える③ 家庭、社会 |
第10回 | 教育に関わるアクターについて考える④ 国 |
第11回 | 教えと学びについて考える① 教授と学習をめぐる諸理論 |
第12回 | 教えと学びについて考える② 教育改革の動向 |
第13回 | これからの教育について考える① 教育をめぐる現代的課題 |
第14回 | これからの教育について考える② より「よい」教育に向けて |
第15回 | 試験とまとめ |