社会心理学1
担当者津村 健太教員紹介
学年・開講期1年次 前期  [総合基礎科目]
科目の種類総合基礎
区分・単位選択 2単位
科目ナンバー0B151

授業の概要(ねらい)

 本授業は、総合基礎科目の学修目標3(人文・社会科学の幅広い関心・知識)に関連する科目です。

 社会心理学は、社会における人のこころの働きについて明らかにする学問です。「社会」という言葉が指す内容は幅広いですが、社会心理学では一般的に、2人以上の人が関わる状況におけるこころの働きを科学的に明らかにすることを目的としています。

 この授業では、社会心理学の基礎的な概念や理論を取扱います。人のこころや行動は、自身の意志や考え等だけで決まるものではありません。感情、意識することのできない心理プロセス、周囲の人々や社会的な環境の影響(「状況の力」)といったものからも、大きな影響を受けています。この授業の前半では、状況の力や感情など、人が無意識のうちに受けている影響の力について学びます。後半では、「社会」の中での人のこころの働きについて、他者に対する判断・態度、集団、消費行動、文化、といった側面から学んでいきます。

 心理学は身近な学問の一つですが、テレビや雑誌、インターネット等で目にする心理学関連の情報の中には、必ずしも科学的とは言えないものも多く含まれます。この授業を通じて、科学的な心理学とはどんなものかを学び、人のこころを科学する面白さに触れてほしいと思います。
 

授業の到達目標

 社会心理学の基礎的な概念や理論を正しく身に付ける。

 授業で学んだ内容を日常生活に生かし、自身の身の回りや社会での出来事について、社会心理学の観点から考え、説明できるようになる。
 

成績評価の方法および基準

 毎授業後、LMSを通じてコメントの提出を求めます。講義内容について、自分の経験と関連づけて正しく理解しているか、自分なりに問いや疑問を発しているか、といった点から評価します。

 また、期末試験を実施します。期末試験は、社会心理学の基礎的な知識に関する選択式の問題と、記述式の問題(事前に問題を示します)から成ります。

 最終成績は、コメントシート30%、期末試験70%の割合で評価します。

 授業の初めに、提出されたコメント・質問の一部を紹介し、フィードバックをします。期末試験の解答・解説は、成績発表後に授業担当教員の研究室にて配布します。
 

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書教科書は使用しません。
 
参考文献『社会心理学 (New Liberal Arts Selection)』 (ISBN: 978-4641053755)池田謙一・唐沢穣・工藤恵理子・村本由紀子有斐閣
参考文献その他の参考文献は授業中に示します。

準備学修の内容

 次回の授業までに授業の内容を復習し、授業内容や重要な語句の意味などについて、しっかりと理解してください。また、授業で扱った内容を、日常生活の場面に当てはめて考えると、どのようなことが言えるのか、考えてみてください。(時間の目安:1時間)
 そして、考えたことについてLMSを通じてコメントを提出してください。(時間の目安:30分)

 そのほかに、期末試験に向けての復習や、日常生活の中での観察・考察に、1学期合計20時間程度の時間を割いてください

その他履修上の注意事項

 LMSを使用します。
 真摯な授業態度を望みます。
 第15回のグループディスカッションについては、新型コロナウイルス感染症等の状況により、変更となる可能性があります。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンスとイントロダクションを行い、社会における人のこころの働きを科学することの重要性について考えます。
 
第2回周囲の人々や社会的な環境(「状況の力」)が人に及ぼす影響について学びます。
 
第3回「状況の力」が攻撃・援助行動に及ぼす影響について学びます。
 
第4回意識できない自動的な心理過程について学びます。(知覚・情動)
 
第5回意識できない自動的な心理過程について学びます。(判断・行動)
 
第6回人の感情の働きについて学びます。
 
第7回感情や気分が人に与える影響について学びます。
 
第8回社会の中で「わたし」がどのように形作られているのかについて学びます。
 
第9回社会的な判断・推論について学びます。
 
第10回態度と態度変化について学びます。
 
第11回個人と集団、あるいは集団同士の関係について学びます。
 
第12回ステレオタイプと偏見・差別について学びます。
 
第13回消費者行動や経済における心理学について学びます。
 
第14回文化とこころの関係性について学びます。
 
第15回ここまでの内容を基に、グループディスカッションを行います。