ゲームサイエンス
担当者小川 充洋教員紹介
学年・開講期3年次 後期  [理工学部 情報電子工学科]
科目の種類専門
区分・単位選択 1単位
科目ナンバー3D333

授業の概要(ねらい)

エンターテインメント・娯楽としてのデジタルゲームおよびその周辺領域について、人文・社会学的背景理論、自然科学的背景理論およびデジタルゲームの開発・評価の手法について学びます。なお、いわゆる「囚人のジレンマ」などの「ゲーム理論」を取り扱うものではないので注意してください。
この科目は、DP4Mに関連します。
本科目は、実務経験のある教員による授業です。担当教員は企業においてニーズ分析に関する業務に携わっており、授業では、企業における実例や実体験、現場での課題などを題材とした議論等を行います。

授業の到達目標

本授業では、デジタルゲームの歴史的意義、デザイン技術、評価技術、応用技術について取り扱う。それら全てに背景理論が存在する、もしくは理論化が行われようとしていることを理解すること。具体的な個々の技術の詳細については完全に理解できなくとも、それらが存在し、発展してきた理由や意義について議論できるようになること。

成績評価の方法および基準

授業中に第1~7回に小テストまたは演習と、学期末にレポート(1通)を課します。評価の割合は、小テスト・演習30%, レポート70%とします。
小テスト・演習とレポートの結果は、各受講者に通知されます。レポートについては、LMSを通じて講評を行います。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書教材は印刷物を配布、もしくはLMSにて配布します。
参考文献参考書は以下を推奨しますが、入手は必須ではありません。
参考文献ホモ・ルーデンス 文化のもつ遊びの要素についてのある定義づけの試みヨハン・ホイジンガ (著) (講談社学術文庫), ISBN: 978-4062924795
参考文献遊びと人間ロジェ カイヨワ (著) (講談社学術文庫), ISBN: 978-4061589209
参考文献ゲームエンジニア養成読本長谷川 勇 (著),‎ 佐藤 達磨 (著),‎ 南野 真太郎 (著) (技術評論社), ISBN: 978-4774194981
参考文献ゲームを動かす数学・物理堂前 嘉樹 (著) (SBクリエイティブ), ISBN: 978-4797376999
参考文献遠藤雅伸のゲームデザイン講義実況中継遠藤雅伸(著)(株式会社モバイル&ゲームスタジオ), ISBN: 4797367843
参考文献Game Analytics: Maximizing the Value of Player DataMagy Seif El-Nasr (編集),‎ Anders Drachen (編集),‎ Alessandro Canossa (編集) (Splinger)、(洋書), ISBN: 978-1447172246

準備学修の内容

予習、復習については各授業回の最後に指示をします。
予習については、配布するプリントで示した語句や内容を調査してください(45分)。
復習については、講義中の小テストもしくは演習の内容を再確認してください。

その他履修上の注意事項

参考書類についてはリクエストがあれば貸し出しますので、各自、申し出てください。
PC利用のスキルは必須ではありませんが、授業中に掲示したURLにPCからアクセスする程度のメディアリテラシーは身に着けてから履修してください(スマートフォンからのアクセスでは不十分な場合がある、との意図です)。また、LMSを使用します。
学期末レポートの内容は、第6回授業までに告知されます。

授業内容

【第1回】
ガイダンス。授業の進行。ゲームサイエンス領域に関する概説。
「遊び」に関する科学とその歴史(主としてホイジンガとカイヨワの研究の意義と影響について)
【第2回】
「デジタルゲーム」の開発手法について(主としてゲーム開発環境について)。
【第3回】
「デジタルゲーム」のデザイン技術について(過去のゲームに用いられたデザイン手法とその解釈について)。
【第4回】
「デジタルゲーム」開発に必要な物理・数学の概説(3DCGから衝突判定、物理エンジンなど。ただし、方程式などを解くことを問題にするのではなく、大学や高校の数学・物理が、デジタルゲームのどこに利用されているかを解説します)。
【第5回】
ゲームAI(ゲーム用人工知能について)について(その1・とくにゲーム内エージェントの知能化について)。
【第6回】
ゲームアナリティクス(デジタルゲームの評価を行う分野をゲームアナリティクスと呼びます。本分野について概説します)とゲームAIについて(その2・知的ゲームのAIいよる解析について)。
【第7回】
シリアスゲームとゲーミフィケーションについて(主として社会問題を解決するデジタルゲーム・ゲーム技術について)。
【第8回】
授業のまとめと学期末レポート執筆に関する解説・指導を行います。