心理実践実習Ⅶ(事例検討実習Ⅱ)
担当者黒田 美保教員紹介, 岡本 潤子教員紹介, 花嶋 裕久教員紹介
単位・開講先選択  1単位 [文学研究科 臨床心理学専攻]
科目ナンバリング

授業の概要(ねらい)

 心理療法は基本的なルールのもとに実施されるが、マニュアルがあるわけではなく、その場に応じて心理職自身が考えて行動することが求められる。従って、トレーニングは書物での学び外だけでなく、事例検討という場において理解を深め、 実践的スキルを修得することが必要となる。
 本学心理臨床センターでの担当ケースを事例検討会に提出し、担当ケースのアセスメント、支援計画、支援の実際、評価などを総合的に検討する。事例検討会における事例提出者は事前に事例提出に関する事前の指導を充分に受けるとともに、事例検討会後にも指導を受け、担当ケースの見立てや支援方針、支援結果の評価について、総合的な学習を積み重ねる。それらを通じて、(ア)心理に関する支援を要する者等に関する以下の知識及び技能の習得(1)コミュニケーション、(2)心理検査、(3)心理面接、(4)地域支援等、(イ)心理に関する支援を要する者等の理解とニーズの把握及び支援計画の作成、(ウ)心理に関する支援を要する者へのチームアプローチ、(エ)多職種連携及び地域連携、(オ)心理職としての職業倫理及び法的義務、について総合的に学修する。

授業の到達目標

(1)主体的な態度で事例検討会に参加し、さらに考察を深めることができる。
(2)事例発表に際して、事前に指導を受け、資料作成を含め主体的に準備をして臨むことができる。
(3)守秘義務の遵守やクライエントの尊重といった心理職としての基本的な態度を習得する。
(4)発表と討議を通して、事例の理解を深め実践スキルを修得する。

成績評価の方法および基準

 事例検討会への参加態度(40%)、事例の発表・資料作成(30%)、レポート(30%)により、総合的に判断する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献文献 心理臨床家のための「事例研究」の進め方 山本力・鶴田和美編北大路書房
参考文献サポーティブ・サイコセラピー入門-力動学的理解を日常臨床に活かすために  ヘンリー・ピンスカー 岩崎学術出版社
参考文献新訂・方法としての面接—臨床家のために 土居健郎 医学書院
参考文献心理療法のポイントーケース検討会グループから学ぶ 藤山直樹監修創元社

準備学修の内容

 事例発表に際しては、事前に指導を受け、資料作成を含め十分に準備をして臨むこと。 事前に参考文献を読み、心理療法に関する知見を深めておくこと。

その他履修上の注意事項

 主体的・積極的な態度で参加すること。
 この科目は、公認心理師試験受験資格を得るために必要な科目である。
 この科目は、臨床心理学専攻に特化した科目である。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス:事例検討会の進め方について(オンライン)
第2回事例検討会①:報告・検討を通じて事例の理解を深め、心理療法の実践を学ぶ(M1・M2と合同)
第3回事例検討会②:報告・検討を通じて事例の理解を深め、心理療法の実践を学ぶ
第4回事例検討会③:報告・検討を通じて事例の理解を深め、心理療法の実践を学ぶ(M1・M2と合同)
第5回事例検討会④:報告・検討を通じて事例の理解を深め、心理療法の実践を学ぶ
第6回事例検討会⑤:報告・検討を通じて事例の理解を深め、心理療法の実践を学ぶ(M1・M2と合同)
第7回事例検討論文を読みレポートを提出(LMS上でのオンデマンド形式)
第8回事例検討会⑥:報告・検討を通じて事例の理解を深め、心理療法の実践を学ぶ(M1・M2と合同)
第9回事例検討会⑦:報告・検討を通じて事例の理解を深め、心理療法の実践を学ぶ
第10回事例検討会⑧:報告・検討を通じて事例の理解を深め、心理療法の実践を学ぶ(M1・M2と合同)
第11回事例検討会⑨:報告・検討を通じて事例の理解を深め、心理療法の実践を学ぶ
第12回事例検討会⑩:報告・検討を通じて事例の理解を深め、心理療法の実践を学ぶ(M1・M2と合同)
第13回事例検討会⑪:報告・検討を通じて事例の理解を深め、心理療法の実践を学ぶ
第14回事例検討会会⑫:報告・検討を通じて事例の理解を深め、心理療法の実践を学ぶ(M1・M2と合同)
第15回まとめ