日本文化Ⅱ-Ⅱ
担当者細田 明宏教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [総合基礎科目]
科目ナンバリングJLT-104

授業の概要(ねらい)

 日本では多くの芸能が人々に親しまれてきました。近世期に成立した歌舞伎と人形浄瑠璃(文楽)はその代表的なものです。
 歌舞伎は約400年前に流行した、少女たちによる「かぶき踊り」を源流とし、その後、時代に合わせてさまざまに姿を変えていきました。人形浄瑠璃(文楽)は、語り物芸能である浄瑠璃が約400年前に人形あやつりと結びつくことで舞台芸能化したもので、近松門左衛門をはじめとする作者たちにより多くのすぐれた作品が生みだされました。この講義では、歌舞伎や浄瑠璃の歴史について学びます。

授業の到達目標

近世期に成立した日本の舞台芸能について理解を深めること、そしてその特色を他人に説明できること。

成績評価の方法および基準

 期末試験(60%)、小テスト・レポート(20%)、平常点(20%)を合わせて評価します。なお期末試験に代えてレポートを課す場合もあります。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献

準備学修の内容

①事前に授業内容の概要を配布(PDFファイル)するので、それを読んでおくこと。なおその概要は、プリントアウトまたは要点をノートに書くなどして授業に臨むこと。②独立行政法人日本芸術文化振興会が運営するウェブサイトである文化デジタルライブラリー(http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/)の「舞台芸術教材で学ぶ」のうち、関連するページを見ておくこと。

その他履修上の注意事項

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス~歌舞伎と人形浄瑠璃
第2回かぶき踊り
第3回遊女歌舞伎・若衆歌舞伎
第4回野郎歌舞伎
第5回元禄歌舞伎:和事
第6回元禄歌舞伎:荒事
第7回浄瑠璃の成り立ち
第8回人形浄瑠璃の成立
第9回古浄瑠璃から義太夫節へ
第10回近松門左衛門
第11回人形浄瑠璃:技法の発展
第12回人形浄瑠璃と歌舞伎の交流
第13回作品の鑑賞1『仮名手本忠臣蔵』五・六段目
第14回作品の鑑賞2『仮名手本忠臣蔵』六段目
第15回まとめ(期末試験)